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“ママじゃない私” ポートレート

いつものあなたの、いつもと少しだけ違う顔。いろんなママたちの、「ママじゃない顔」ポートレート。

vol.19 のでぃか の「ママじゃない私」ポートレート

本編:ポートレート

 

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のどかさん(通称 のでぃかさん)は、年中さんと1歳、2人の娘さんをもつ、27歳の若いお母さん。ご主人の転勤で来た福岡で、しっかりと家庭を切りまわしています。女の子らしい雰囲気と柔らかい声で、「ふんわりして見られがち」だけど「仲良くなったら“おばあちゃんみたい”って言われます」ですって(笑)。ちひろちゃんの幼稚園ママ友、初登場です! M幼稚園のママさんたち~、これからもお待ちしています!!



◆「若くてふんわりしてるようで、すごいしっかりしてる!」(by ちひろ)

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―――ちひろちゃんが、のでぃかさんのこと、「すごくしっかりしてていつも感心してる」って言っててね。

―――(ちひろ) 幼稚園のお母さんたちも、のでぃかちゃんからしたら、だーいぶ年上の人が多いのに、すごく堂々としてて。前に出てくれたあやちゃんもそうだったけど、しっかり交わってて、すごいよね。自分だったらできないと思うなー。


―――うん、他のママと、話すことすらできないかも。

でも、最初1ヶ月ぐらいはどうしたらいいんだろうと思ってましたよ。

―――(ちひろ) あ、思ってたんだ!

娘が遊んでるから帰るに帰れなくて、どうしようみたいな・・・

―――やっぱそういう気持ちはあったんだね。そうだよね。

―――(ちひろ) お料理も上手なんよ。お野菜とか豆腐を使った料理とか。お菓子もね、すごく自然な甘みを生かして作ってくれて、美味しいんよ。前に持ち寄りスイーツ会やったときに、私はガトーショコラ持って行ったんだけど、のでぃかちゃんのココアっぽい・・・。

お豆腐のショコラ

―――(ちひろ) そうそう。すごく美味しくてね。あー、こういうのがいいなーと思って、私それまで生クリームとかバターとかよく使ってたけど、多分そこから変わったよ。

―――すごい影響力やん!!

―――(ちひろ) 字もきれいだし、イラストとかも上手だよね。消しゴムハンコとか、あそこの窓に貼ってあるのとかも作ってるよね。


―――すごい! 器用でセンスあるんだ~!

いえいえ、器用じゃないけど、作るのは好きで。それはもう完全に両親の影響ですね。

―――ご両親は何を作られるんですか?

父は日曜大工で、母は絵を描いたりする人で、祖母は私の小さいころの洋服をほとんど全部作ってくれてました。もう、なんでも作る人たちだったから・・・。


―――うわ~。いいね~。

実家の近所も、割とそういう人が多くて、お買い物もほとんどお肉ぐらいしかしなくて、畑もするし、釣りする人もいるみたいな。



                      

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(窓ガラスに貼るステッカーも手作り。可愛い!最近はアボカドの成長を楽しみしているそう)



イギリスで泣いた悔しさをバネに、ニュージーランドへ。

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―――和香(のどか)さんって名前、すごくかわいいですね。漢字も。ご両親がつけたお名前ですか?

そうです。父が。

―――由来とか聞いたことあります?

それが、なんか、はぐらかされるんですけど(笑)。のんびりゆっくり、自分の好きなように生きてください、っていう感じ?

―――自分の名前は好きですか?

うーん、学校では、読み方がわかりにくいのが困りましたけど、ニュージーランドに留学したとき、やっぱり漢字があるってすごくいいなーと思いました。複雑に意味を持たせて名前をつけられるじゃないですか。


―――音の雰囲気とかのほかに、漢字の意味もあるしね。

それがすごくいいなと思って。

―――ニュージーランドへはいつ留学してたんですか?

高校の時に一年間ですね。

―――わ、長い。高校生で。

でも行ったらあっという間ですけどね。

―――(ちひろ)それも単位になるんだよね?

ならなくて。一年間留年したんです。


―――それは、なかなかの決心ですよね。

中学生の時にイギリスホームステイしたことがあったんですけど、毎日泣きながら暮らしてて。バス間違えて迷子になったり、学校の授業も全然わかんなくて。それで、なんか目覚めたっていうか、英語をちゃんとやろうと思って。

―――悔しさから?

そうですね。

―――すごい。大変な思いをしたら、普通は「もう行きたくない」ってなりそうだけど。

英語の面では苦労したけど、外国の空気感とかはすっごい好きだったんです。今でも、空気がすごく冷たくてひんやりした朝とか、「あ、イギリスみたい」って思ったりします。





◆「厳しい道」を選ぶクセ。

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―――のどかなお名前だけど、声もかわいらしくて話し方とかもとっても柔らかいけど、内面は強いんですね。事前アンケートにも、「学生時代は厳しい道を選ぶことが多かった」って。たとえば、どんなことですか?

なんか、そんな大それたことじゃないんですけど(笑)。たとえばゼミを選ぶときでも、この先生は楽とか大変とか、噂ってあるじゃないですか。私が興味があったゼミは、「学科で一番怖い先生だよ」って言われてて。でも、まあいいやと思って入ったりとか。

―――何学部ですか?

法学部です。国際関係法っていって、半分政治学、半分法律みたいな学科で。

―――そういう勉強に興味があったんですか?

そうですね、国際協力とかに興味があって。安全保障の面とかでも有名な先生がいたり。

―――実際に入ってみてどうだった? 面白かった?

面白かったですね。実際に法整備とかで途上国に行ってやってる方の話とかも聞けたし。でも、日本の学生って感じじゃなかったですけど。

―――日本で一番、卒業するのが難しい大学って聞くもんね。

サークルもガチで勉強するような・・・


―――ただでさえ勉強しなきゃいけない大学で、ゼミも厳しい先生で、そのうえサークルでも勉強ですか!? 

国際法で、紛争処理とかの模擬裁判をするサークルだったんです。ゼミの先生に「それ単位認定してもらうべきだよ」って言われたぐらい(笑)。


―――はぁ~、そこもまた厳しい道を選んだんですね・・・。

 

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◆親に反対されたことは一度もありません

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―――そういう、厳しい道にチャレンジするようになった背景って何だろう。いつごろからとか自覚ありますか?

どうですかね・・・中学くらいですかね・・・自分の興味があったら、難しかろうがなんだろうが、没頭するタイプかもしれない。


―――もっと小さいころは、どういう子どもでしたか?

もう、ひったすら、自分の世界に入ってる子どもでした。友だちが何してようが関係ないっていう。

―――ほぉ。自分の世界って、どんな世界に?

ひたすらブランコを漕ぎ続けたりとか。たぶん、感覚的にもけっこう他の子とずれてたような気がします。ポロって何か一言いうとみんなに笑われるとか、そういう子でした。


―――ほぉぉ。やりたいことがハッキリしてたんですね。周りの子につられるっていうよりは。

真ん中の子って、そういう感じなんじゃないかな?

―――そうなんだ。のどかさんは真ん中っ子なんですね。そうそう、「実家がすごく好き」って書いてあったけど、実家のどこが好きですか? おうち? 家族? 親?

家も好きだし家族も大好きで、兄とも仲良いですけど、特に妹が大好き! 妹がいると、ずーっと喋りたおしてます。夏休みに出産で帰って来てたから、ずーっとベタベタしてて。一緒にお風呂に入ったり(笑)。

―――えーっ! 子どものころからずっと仲良しだったんですか?

子どもの頃はケンカが多かったですね。一緒の部屋だったし、音楽がうるさいとか、モノが私の領域に入ってるとか、よくケンカしてました。

―――ご両親とも仲良しですか?

そうですね、でも親は親で“二人の世界”みたいな人たちなんで。

―――へーっ、夫婦仲がいいんだ。

すごい仲良いです。二人でずーっと温泉に出かけたりとか。


―――何かしたいって言ったときに、親に反対されたこととかないですか?

ないですね(即答)。

―――1年間の留学も?

はい。

―――東京の大学に行くときも?

そうですね、18歳になったら家を出なさいっていうのがうちの方針だったから、あたりまえのように。


―――ああ、すてきなご両親ですね。なんか、すごいいろいろ納得いく気がします。難しいことにチャレンジするとかって、“ホーム”っていうのかな、自分のしっかりした本拠地みたいなのがあるからできるんじゃないのかな、と思うんです。だから安心して外で頑張れるっていうか。

うーん、そうかもしれないですね。今もこうして離れていても(※のでぃかさんのご実家は愛媛)、転勤があっても、だから平気でやってこれたのかも。夏休みも帰れるし、すごい息抜きになってます。





◆お母さんになって、転勤生活の始まり・・

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―――結婚するときは、不安はなかったですか?

なかったわけじゃないけど・・・夫の配属が富山になって、そこに行くことのほうが不安でした。

―――そうなんだ。ニュージーランド1年間よりも?

ニュージーランドは先輩から話も聞けたし、自分が行くって決めて行ったけど、富山は行かざるを得ない状況で、知っている人もいないし、雪国の暮らしって想像もつかないし・・・。

―――ダンナさんにとっても、最初の赴任先だったんですか? 彼は、横浜の人ですよね。

そうです。

―――じゃ、ダンナさんも不安だったでしょうね。就職して初めて行く場所で、赤ちゃんもいて・・・。何もかもがゼロからで、大変だったでしょう。

不安っていうより忙しかった。割とのんきな性格ではあるんですけど・・・。あ、でも、夫が仕事で凹んでたのかわかんないんですけど、家でほとんど口をきかなくなった時期があって。

―――うわ、つらいね。

全然友だちもいなくて、もう耐えられない!と思って、赤ちゃんだった上の娘を抱っこで抱えて、電車とバスに乗って遠くまで行ったことはあります。遊歩道みたいなところを歩いて帰ってきて・・・道が道だったから、みんなに「えっ、赤ちゃん連れて一人で?」ってびっくりされて。立山っていって、草がボーボー生えてて、尾瀬みたいなイメージのところで。

―――あー、なんか想像したら心細い・・・。

でも、帰りの電車の中で、同じくらいの年の女の子と話して、すっごく気が楽になったんです。彼女は赤ちゃん連れではなく一人で、旅人だったみたいですけど・・・

―――なんかいい話したの?

すごいふつうの、他愛ない話だったんですけど。

―――それだけ、誰とも話してなかったってことかな。

そうですね。

―――ダンナさんは、その後どうでしたか? 

いつのまにか、自然に普通になって。

―――まあ、お仕事もいろいろあるだろうからね。でも赤ちゃんと2人きりでいる状況もつらいんだよねーっ!!

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◆いつかまた、何かにチャレンジするのだろうか?と。

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―――大学を卒業したらこうしたい、というのは、当時、漠然とでもありましたか?

NGOに行こうかなと思ってて。国際協力の貧困支援みたいなところでインターンもちょっとだけやってて。


―――あ、実際に経験したんだ。

終了させられなかったので、正確には「やった」とは言えないんですけど。

―――高校・大学と、やりたいことにチャレンジしていた生活から、子どもを産んで、それまでゆかりのなかった場所で暮らし始めるって180度な転換だと思うんだけど、精神的にすぐ受け容れられましたか? 周りは、卒業して、さあ今から働こうとか、そういう時期だよね。

うーん。それほど、戸惑いはなかったんですけど・・・。

―――私だったら、「隣の芝生は青い」的な、いいなーみんなお金稼いで自分のために使って、みたいな気持ちになりそう。

悩ましいなって思うことはあります。友だちが、大学時代から留学したくて、働いてコツコツお金を貯めて、それを叶えて満喫しているのとか見ると・・・。やっぱり、昔からの夢を叶えていっている姿を見ると、うらやましいなって思います。

―――専門性も高い勉強をしていたと思うから、もったいないって思ったりしない?

もったいないっていう感覚はあんまりないです。だけど、それまでやってきたような達成感とかが、今はないじゃないですか。それがもどかしいっていうのはあるかな。


―――うんうん。何かに打ち込んだからこその充実感、達成感ってあるもんね。でもそういうのってブランクがあっても体が覚えてると思うんだよね。

そうですかね。

―――そうだよ、未来は明るいよー。将来的にまたいつか、自分がやってみたいと思うことにチャレンジしたりすると思いますか? 別に仕事じゃなくても何でもいいんだけど。

それが、意外とならないんじゃないかなと思って。上の子が成人したら42歳で、そこからまだ先が長いのに・・・

―――(ちひろ・エミ)えっ、子どもがハタチで、42歳! (ざわざわする2人 笑)

―――(ちひろ) なんか久々にショック受けたような(笑)。

―――希望に満ちあふれてるやん。その若さ。

そのときに、何かやりたいって思えなかったら、そのあとの人生どうしよう?って思ったりするんです。

―――ああ、逆にそっちのほうがしんどいのか・・・。

仕事したことがないから、いざ「働きたい」ってなったときにどうしたらいいんだろう?っていう不安もあります。

―――(ちひろ) 母親としてすごくちゃんとできてるから、社会人としては自信もっていいんじゃないかな。

―――ほんと、そう思うよ。


◆毎日の楽しみ、手帳! のでぃか流・手帳術!! 

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―――アンケートに、手帳のこと書いてたよね。今は何を使ってるんですか?

今はEDiTです。

―――(ちひろ) わ、わ、わ、なんかすごいの出てきた! 写真撮ろ!!

―――ちょ、これ、手帳の域を超えとうよね。絶対、“手”に収まらない(笑)。

―――(ちひろ) メモ魔のエミちゃんもびっくりやね。

私もメモ魔だと思います(笑)。

―――この付箋の場所には、レシピを書いてるの?

はい。美味しいって言われたときにレシピを書いて、付箋をつけて。メニューに迷ったときもここから選べるし。


―――なるほどね! 賢い! 私も同じように、いいなと思ったレシピを手帳に書いてるけど、それを何月何日に書いたのか、あとから検索するのが大変で(笑)。1日1ページ? すごい、毎日埋まってるね~。

行ったところのチケットとか、お店のシールとか、もう何でも貼ってます。娘の落書きも(笑)。


―――いつ書くの? 夜?

みんなが寝たあとですね。

―――これ何年ぐらいやってるの?

1日1ページのは2年目ぐらいですけど、でもなんだかんだ、手帳はずっとやってます。

―――これだけ書くの、相当時間かかるよね?

15分くらいですかね。

―――15分で書けるんだ! でも毎晩・・・子どもと一緒に寝ちゃうときとかない?

ありますあります。

―――そういうときは、次の日に?

そうですね。書きたいことがあればあるほど、後回しになっちゃう。


―――わかるわかる、同じ! 書きたいことが多すぎて、書ききれない自分が想像できるからね。

集中して書きたいっていう・・・。そういうときは、あとで思い出せるように付箋にかんたんに書いて、ピッと貼っときます。


―――すごい! 手帳術だわ~、面白い! これ、あとで読み返したら絶対楽しいよね~。

もう、閉まらなくなっちゃってて(笑)。

―――まだ9月なのに(笑)。あと3か月あるのに(笑)。ね、イヤなこととかも書き留めるタイプ?

書きます書きます。「腹立った!」とか。

―――いいよね。日記を書くって、精神衛生上ものすごくいいの。やめられないもん私も。
そうだ、のどかさんが、アンケートに「これまで何とかならなかったことないんだから、これからもどうにかなる」って書いてたじゃない。日記書いてると、そういうふうに思えてくるよね。いつでも、何かしら楽しいことはちょいちょいあるんだな、っていう実感がしてくるよね。

そうそうそう。すごいわかります。あと、悩みごととかも、順序だって考えられるからいいんですよね。ここがいい点でここが悪い点で・・・って。

―――でも、これだけ大きいページは、私には埋められないかな~。

最初は大変かもしれないけど、慣れたらこれでも、「あー、まだ書きたかった」ってなりますよ(笑)。

―――えーっ、これでもまだ足りないの(笑)。

私、これ書いたあとに、親友に5枚くらい手紙書いたりします。

―――すごすぎる!!!

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(終わり)

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[編集後記]

インタビュー:イノウエ エミ
おうちの生活感の様子にも、お話を聞いていても、わたくしすっかり感じ入ってしまいました。留学や大学、すごくチャレンジし続けてきたのでぃかさんだけど、お名前のとおり、のんびり柔らかで、いい意味で楽観的にかまえてる感じ。とても「生きやすい」性格なんじゃないかなって想像します。それはのでぃかさんの性質というのもあるけど、やりたいことを何でも応援してくれる親御さんのもとで育って、「自己肯定感」を自然にしっかり身につけられたのも大きいのかなあ、と思います。なんだか、親御さんにもお話を聞きたい気分になりました。

いつか時期がきたら、のでぃかさんはまた何かに意欲を燃やす気がする、そのときはすんごい気がする! 何かに打ち込んだことのある経験はブランクがあっても消えてなくなりはしないと思うし、今この子育て生活でも、彼女は大切なものを積み重ねていると思うんです。なんというか、のでぃかさんに“生きる基礎体力”みたいなものを強く感じました。ああー、びっしり書かれたあの手帳、半日くらいかけてじっくり読みふけってみたい!(笑)

写真:橘 ちひろ
今回私の娘の通っている幼稚園のママからは初の「ママじゃな」です。嬉しい!ママじゃなはいつもよく読んでくれていて「恥ずかしいし話すことあんまりないと思うけど、でも、(インタビューの)エミさんに会ってみたいです」ってOKしてくれました。本当にありがとう。
産後撮影を再開してから色々チャレンジしたいことも多く、今回お家が近くということもありお願いして気のすむまで撮らせてもらいました。おつきあいありがとう!一枚目の白壁で撮ったもので、スナップではなくしっかりポートレート寄りのものが撮れて嬉しいです。