“ママじゃない私” ポートレート

いつものあなたの、いつもと少しだけ違う顔。いろんなママたちの、「ママじゃない顔」ポートレート。

『そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう』 の会を開催しました

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こんにちは、“ママじゃな”インタビュー担当エミです。今日は、7月14日に開催された会についての記録です。

(※写真は「ママじゃな」撮影担当の橘ちひろです。ご参加の皆様に掲載許可をいただいています)

『そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう』

会の命名は不肖わたくし。
村上春樹の隠れた名作(と私が決めている)『そうだ、村上さんに聞いてみよう』オマージュです(誰も気づいてくれなかった・・・そりゃそうか笑)。

前・衆議院議員民進党、いなとみ(稲富)修二さん。

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つまり現在は浪人中で(←ご本人による表現です)、地元・福岡にて、自転車で街を走りながらの街頭遊説を始め、さまざまな活動をされています。

地域での集会や、主婦層・若者を対象にした政治勉強会も開催されていて、今回もその一環でした。

こういった勉強会では、支援者を増やそうというよりも、
1人でも多くの方に国政に興味を持ってもらうのが目的とのこと。
もう本当に、すごく大事なことだと思います。
でも実際、政治ってよくわかんないですよね。

ということで、「そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう」

うーん、我ながらドンピシャなタイトル!

今回の参加者は、子育て世代を中心に、主婦が8名、小さい子ちゃんたちが6名。

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会の冒頭、いなとみさんより、

「お子さんたちが泣いたり騒いだりされても、私はまっっっっったく気になりませんので。
 私も6人、子どもがいて、ワイワイガヤガヤは毎日のことで慣れています」


という力強い宣言(笑)がありました。

えっ、お子さんが6人・・・? と、ちょっと驚く子育て中の主婦たち。
一番下のお子さんは2歳とのこと。実はいなとみさんも、私たちと同じ子育て真っ盛り世代なのです。

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2時間超にわたって、いろいろな質問をし、教えてもらい、
参加者からの意見もいろいろ聞いてもらいました。
その中から、いくつかご紹介しておきます。


●Q:「選挙のとき、どうやって選べばいい? 選挙公報を見ても見方がよくわからない。」

→A: 公報では、まず、それぞれの候補者の見出しや一行目など、目立つ部分を見るのがオススメ。それが候補者のポリシー、最優先に行いたい政策だから。
政治とはある意味、優先順位をつけること。予算や人材などが無限ならば、あらゆる分野のあらゆる政策を同時に実行できるが、現実にはできない。だから自分は当選したら何を真っ先に、力を入れてやりたいか、たいていの候補者が最初に書いているはず。



●Q: 「自分が投票してもしなくてもあまり変わらないのではないか? と思ってしまって、選挙に行ったことがあまりなかった。あるときラジオを聴いていると、『たとえ落選したとしても、候補者にとっては一票一票が大事』という話があって投票するようになった」

→A: そのとおり! 立候補した人間は、一票の重みを本当に感じているし、励みになるし、責任をひしひしと感じています。ぜひ投票に行ってください。

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●Q: 「国会で、採決をとれば法案が可決するのはわかっているのに(←与党のほうが議席数が多いから)、わざわざ時間をかけて質疑を行うのはなぜか?」

→A: 国会での質疑はすべて議事録として記録される。法案は基本的な枠組みを示したもので、それをどう解釈しどう運用するか、具体的にこういうケースでは?・・・・等、質疑を重ねることによって法案の内容をより詳しく明らかにすることができる。また、それらの議事録によって、国会での発言と矛盾しない運用がなされることになる。

☆エミ考: なるほどー! ということは、良い質問をすることが大事だし、答える側は真摯に答えなきゃいけない、そして審議を強制的に打ち切って強行採決に持ち込むのは・・・あらためて横暴なのだなあ。国民は、知る権利を阻害されているともっと怒っていいのでは。


●Q: 「子育て中の立場からすると、政治は自分の足元・生活から考えるもの。なので住んでいる町の議員さんは応援しているが、国政となるとどうも遠い話で・・・」

→A: 地方議会地方政治ももちろん大事。ただ、おおもとの予算や政策は国が決定し、国から降りてくるものが多い。なので実は国政も生活に直結している。

☆参加者Sさん補足: 身内が学校に勤めている。たとえば校長が「こういう教育をしたい」と思っても実施できるわけではない。教育委員会も同様。なぜなら、学校の方針は基本的に文科省(国)が決定して、各市町村や各学校はそれに従う立場だから。やはり国政に求めるべきところは大きい。

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などなど。他にもたくさん、興味深いお話を聞けました。
具体的な法案、政策の話や、今後の見通しについてなども聞きましたが、それはまぁ、ここでは割愛しますね。

基本的で素朴な質問にも、民進党に対するちょっと手厳しい疑問にも、ひとつひとつ真摯にわかりやすく答えてもらい、ひとりひとりの声に耳を傾けてもらって、何でも聞きやすい、話しやすい雰囲気だったように感じました。

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お話もとてもわかりやすく、気さくな雰囲気の中にも情熱を感じ、こういった方が今、浪人されているのはもったいないなーと思うのですが、浪人中だからこそ、こんな集まりに来ていただけるわけでもあり、複雑です。

ただ確実なのは、
今、いなとみさんご自身が
「わかりやすい政治」 「生活と政治とのつながり」
についてお話したい、質問を受けたいと強く思っておられるということです。

私たちは、それを活用しない手はありません!

政治ってよくわからない。期待できない。と思いがちですが、
「あきらめないで~」 (by 真矢みき。古い)

政治は本当は私たちのためにあるもので、多くの人が望み、求めれば、政策にも影響する。
それが民主主義のはずです。
逆に、私たちが政治に対して無関心になればなるほど、政権サイドは思うがままにワガママに国を誘導できるわけです。それはやっぱり怖いことで…。

「政治のこと考えてる主婦なんてドン引くわ~」
っていう空気はまだまだ強いですが、
子供たちが将来生きる社会も、政治によって大きく左右されるのだから、
政治に対してもっともっと関心をもち、求めていったほうがいいんじゃないかな?


そんな思いから、「ママじゃな」にも、この記事を載せることにしました。

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(↑ミーハー心をダダ洩らせながら質問しているわたくし☆)



ところで・・・・・・・・以下はとても個人的な感想ですが。

「いなとみさんがもっとも力を入れたい政策は何ですか?」 
と尋ねると、
「それは子育て政策です」 と即座に言われたのです。

どんな家庭環境に生まれた子でも、同じスタートラインに立てるように。
同じチャンスが得られるように。。。。

と。

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本当に大事なことですよね。
むしろ、21世紀の先進国で、それが当たり前に実現できていない現実が悲しいです。

でも。
もしも、いなとみさんが本当にその政策を第一に考えているなら、
その実現のために、今の民進党は最良の場所なのでしょうか? はてさて。
とも思うわけで・・・。

個人は、今の政権に対して批判的な立場でいます。
彼らは各種支持団体のほうは向いているかもしれないけれど、民主主義にとって大事なものをなおざりにしているように思えてなりません。
だけど、それじゃあ民進党なり、ほかの野党を積極的に支持できるかといえば・・・うーむ。

メディア報道もどうも偏っているようだし、自分も印象操作されている部分があるかもしれません。

それでも、
本当に生活者のほうを向き、
一人一人の人権多様性を重んじ、
社会的に弱い存在の代弁者でありうる政治家の顔が見えれば・・・。
口先のPRでなく、信念と政策実行能力を示す政党があればどんなにいいか。と思うんですよね。
いなとみさんには、そんな政党で活躍してほしいなあ。
民進党がそんな政党になればいいんでしょうけど。。。。

1つ尋ねて1つ知れば、また1つ新しい疑問がわいてくる。それを考える。
その地道な繰り返しと、輪の少しずつの広がりが、やがて大きなパワーになりますように。

会の終了後、「面白かった」「とてもいい機会だった」と口々に言うご参加の皆様を見て、そんなふうに思ったのでした。

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次回の衆院選でいなとみさんが当選してしまう(しまう?)前に、
また私の周囲でも「そうだ、聞いてみよう」会をやれたらなーと思っています。そのときはみなさん、ぜひお越しくださいな。 


ミーハー心や興味本位からのスタートで全然いいと思うんですよね。
普段着OK、子連れOK、いろいろ質問するも良し、のんびり聞いてるも良し、男前のいなとみさんに握手を求めるも良し(笑)。自由な会に身をおいてみませんか。

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                                                       (文:イノウエ エミ  写真:橘 ちひろ)