“ママじゃない私” ポートレート

いつものあなたの、いつもと少しだけ違う顔。いろんなママたちの、「ママじゃない顔」ポートレート。

『もう一度「私」と出会うワークショップ』 やりました!

おひさしぶりです! 
古いパソコンに鞭打って作業してます、エミです!

大野城市のママたちのグループ「ままいる」さん主催の講座で、
「ママじゃな」特別編をやらせていただきました❣️ とにかく盛り上がった❣️ 

企画の時点で「これ絶対オモシロいわ」と思ってたけど(自画自賛w)
想像以上の盛り上がりで、途中でマイクの音量上げましたよ😆

 

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Mamaile | ~ママの笑顔を増やしたい〜

 
【10/29 もう一度「私」と出会うワークショップ】

ななんと、大野城市男女平等推進センターアスカーラの助成金事業です。
ポスターとか、垂れ幕とかまですごいちゃんと作ってくださって感動✨

(※ 以下、photo by …と付してないものは、橘ちひろちゃん撮影です)

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(photo by aiko
(藻谷形式(笑)で、グーチョキパーでアンケートとるわたくし(笑))


20名ほどのご参加のみなさま。

「一人旅が好きで何泊もしてお城や寺社仏閣を回っていました」

「ライブ大好き!」「毎週飲み会!」「服買いまくり!」

「自分が世界でいちばんしあわせだと思ってました」

「将来はフィンランドに移住したい。ていうか、します!」

「声フェチで、人の口や喉元を見るのが好き」

「おしゃべりが好きすぎて声帯にタコが…でも、おしゃべりはやめられない!」

「昔は美ジョガー。今は太った!」

「老後が心配。お金や健康もそうだけど、ダンナとの老後が…」

などなど、みなさん経験豊富すぎ、面白すぎです。

最初に、
「【すべらない話】じゃないので、オチがなくてもいいですよ~」
と念押ししてたんですけどね(笑)

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そして、そんなワークと同時並行で、
お部屋の後方でお一人ずつ、ポートレート撮影を行いました!

撮影はもちろん、
我らが【ママじゃな】カメラ担当のちひろちゃんと、
もうお一人、
大野城ままいる】さんに紹介いただいたフォトグラファー、藍子さんです。

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(美人さん♡ 絵の教室もされている、アーティスティックな藍子さんです♡)

「『ワークが楽しい! おしゃべりが楽しい!』
 って雰囲気のまま、みなさんが撮影に臨んでいたので、
 とても自然な表情が撮れましたよ~😊」

と、最近【カメラをもった女豹】と呼ばれている(笑)ちひろちゃんの感想。

モデルさんのご許可をいただいて、何点かご紹介しますね。

 

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ままいる 副代表の由希さん)

 

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ままいる ゆいさん)

 

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ままいる 代表の三好真代さん)



明るく楽しい雰囲気に私自身とっても気持ちがアガりました!!!

が、同時にやっぱり、【女性が生きてくことの大変さ】も垣間見えました。
(それと背中合わせで【男性が生きてくことの大変さ】もあるのですよね。。。)

転勤族ファミリーのママ、
子どもたちにしわ寄せがいってるのを感じてお仕事をやめたママ、
「ダンナと比べたら私、不自由すぎない?!」というママ

などなど、いろんなお話を聞きましたが、

「ママになって、【私】と はぐれた💦」
という方がいて、なんて的確な表現だろうと。

女性の問題については、これからも、いろんな方面から、いろんな取り組みや支援が必要ですね。

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(photo by エミスマホ


私って、どんな人だっけ❓
今の私、どんな顔してる❓

【ママじゃない私、ポートレート】では
【私】と向き合うきっかけになるような
そんな時間を、これからも作っていけたらいいなと思っています。

同時に、今日のいろんなご回答を見ても、
笑顔とおしゃべりが弾ける雰囲気を見ても、
私たち、ママ自身の中に、
これからの社会を変えるパワーがまだまだ眠っているとも思うのです!

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(2か月の赤ちゃんも来てくれてました♡ ほわ~♡ ちょっと大きい子たちには託児もありましたよ😊)


♪ アンケートから 一部をご紹介します ♪


・自分の過去や気になったこと、自分にフォーカスを当てたワークが新鮮で楽しかった。

・久しぶりに自分自身のことを話しました。自分にもわくわくしたし、皆さんのきらきらした顔もパワーをいただきました。

・「わたし」を大切に、「わたし」らしく生きていきたいと思いました。

・自分の考えを出したり、皆さんの意見を聞く中で、考えを整理出来たり共感や自分では思いもよらない考えを発見できたりと、刺激たっぷりでした。

・飽きる時間がまったくないほど楽しく盛り上がった時間でした

・たくさん笑ってとてもスッキリしました。とても楽しかったです。

・ママだからこそ社会を育てるという発想が面白かった。素敵だと思った。

・5分でしっかり撮ってくださり感激しました。

・みなさんの自然な表情をあの短時間で引き出せるお2人(のカメラマン)、すごいです!

・ほんと皆さん美しくって感動しましたー!!

 

ご参加のみなさん、
そして、すばらしいセッティングとサポートをしてくださった、
三好真代さんさん始め ままいるさんの遂行力と笑顔に感謝します❣️

この企画、ほんとvery goodなので、みなさんの町でもいかがですか?
お問い合わせお待ちしております(笑)


最後に、第2部【ご希望の方にオプションで屋外撮影】のお写真も
以下に、一部ご紹介しますね。


写真を選びながら、「みなさん、きれい! 似合う服装してる! 笑顔がいい! 笑顔じゃない顔もいい! いい写真ばっかりで選べない!」って感じで一人でコーフンしてました。

 

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ままいる 千枝さん)

 

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(育児を楽にする片付けアドバイザー 甲斐 祐子さん https://attayoatta.com/

 

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(petapeta-art®︎ インストラクターのあきこさん)

 

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(ママとベビーのトータルセラピスト 田中ふみさん https://ameblo.jp/hinata-pontaro/ )

 

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今後とも【ママじゃな】はモデルさんと一緒に楽しみながら
自分たちの写真と文章も自画自賛しながら(笑)
のんびりやっていきたいと思います! アデュー♡

 

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(photo by aiko …… 序盤、エミがちひろちゃんを紹介している場面です😊)

 

 

vol.30 高橋加央里 の 「ママじゃない私」ポートレート

 

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もうすぐ3才の長女ちゃんと1歳半の次女ちゃん。年子の2人のママの加央里さんです。小柄で童顔で、子どもたちを連れて外に出ると「年の離れたお姉さん?」とか「あなた、何歳で産んだの?」とか言われることもしばしばなんですって。でも見た目の可愛らしさとは裏腹に、とってもしっかり、とっても強い! そのギャップがクセになる!! ・・・と思うインタビュアーのエミです(笑)。

 

◆私、緊張しないんです

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―――加央里さんは、アナウンスをはじめとして大きな舞台の経験が多いと思うんですけど、そういうときって緊張しないですか?

小さい頃からレポーターのまねごとをしたりするのが好きな子で・・・特に緊張したことがないです、今まで。

―――え、ほんと?! 全国大会とかいっても?

むしろ、ぞくぞくします(笑)。

―――やっぱそういう人っているんだねー。ほわー! 緊張しがちな人にアドバイスってありますか?

やっぱり自信がないとどうしてもあらわれるんですよね。だから1つ芯を持つというか、軸をもって堂々とできること。

―――それが難しかったりするんですけどね・・・。だから練習も大事なんですね。

やっぱり練習量がものをいうので。アナウンスも、第一声でわかるんですよ。いろんな原稿を読んできた子ほど、いろんなことに対応できるので自信をもってる。

―――なるほどー!

 

◆夢のはじまり

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中学生の時、プロのアナウンサーマンツーマンで教えてもらう機会があり、表現することの楽しさや難しさを知って夢中になった加央里さん。アナウンサーになりたい」夢は一つにさだまりました。

 

―――書いてある原稿をただ読む、ただ滑舌よく、ただ美しい声で…じゃなく、“表現”を知ったんですね。

そうですね。乙武さんの『五体不満足』を課題として読んでいて。どんな思いで乙武さんが書かれているのか? それを聞き手に伝えるにはどういう読み方の工夫をすればいいか?と。ただしゃべることが好きだったんですけど相手に伝わらないと意味がないんだな、そういうスキルを磨きたいなと思ったのがアナさんとの出会いでした。伝える力ってほんと大事なんだなーって。

―――乙武さんの思いを想像して読むのは、中学生にとってはなかなかハードルが高いですよね。

ただ元気よくハキハキしゃべってるだけじゃダメなんだ、っていうのが衝撃でしたね。情景を思い浮かべたうえでの声のトーンとか、いろんな工夫がいるんだなあって。

―――そのアナウンサーさんは、何歳くらいの方だったんですか? 当時。

何歳ぐらいだろう・・・シニアに近いぐらいの。

―――じゃあお母さんより年上だ。「女性としても人間的にもすばらしい方」とアンケートに書かれていましたが、中学生の少女がそれぐらいずっとずっと年の離れた方にあこがれるっていうのも、ある意味すごいですね。

サインをいただいたんですけど、「出会いに感謝」って書いていただけて。それが私の座右の銘のようにもなってます。

―――わー、すてきですね。娘より若いような年の子にそれを書いてくれたんですね。




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◆負けず嫌いで、グループは苦手

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―――子どもの頃はどういう子でしたか?

父がけっこう厳格でしっかり勉強させたいという感じで、通知表でも「大変よい、よい、がんばりましょう」の中で「よい」だとちょっとダメ、みたいな。だから優等生キャラでした。小学生までは。

―――おおー。

でも父がそんなだったから、負けず嫌いになったのかな、と思います。

―――お母さんは?

母はのびのび育ってほしい、と。優しい人で、何でもすごいすごいと褒めてくれて。極端なんですよね(笑)。

ちひろ) 二人は仲良かったですか?

良かったですね。だからこそ対照的だったのかな。子どもに対して役割があったのかもしれないですね、それぞれ。

―――アナウンサーをめざして、放送部が強い高校に入ったんですよね。

面接ですごい熱意を語って。「私は放送部をもっと強くして、全国大会に導きます」みたいに。

―――すごーい! すごすぎる!!! まだ入ってないのに。受かるかわかんないのに!

ちひろ) そういうの、すごいいいと思う! だって言わなきゃ始まらないもん。

―――もう合格! 合格です!

はい、それで、合格いただけて、父とも握手して(笑)。

―――「全国へ」とかさ、口先で言っても相手に響かないですからね。本気で思ってて、本気の熱意で言ったんでしょうね。
かなりハッキリした性格だと思うけど、女子同士の人間関係とか大丈夫でしたか?

私、グループが苦手で、一対一で話すのがいちばん楽なんですよね。だから、親友と2人で自由に行動する感じでした。

ちひろ) 賢いよね。普通、あんまり考えずに何となくグループに入っちゃうもんね。

―――無意識かもしれないけど、自分らしくいられるところをちゃんと選んでたんですね。えらい。

  

◆アイドルとバーテンダーと教育実習と  

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―――大学時代、門司港レトロのマスコットガールをやってたって・・・ローカルアイドルっていう位置づけになるんですかね。

ローカル的なアイドルって感じですかね。ステージでたまたまアニメソングを歌ったらお客さんがすごいわいて、「君はこの路線で」って言われて、一応、CDまで出させてもらって。カメラ小僧さんみたいな人たちがイベントに来てくれるようになったりとか。

―――えー。ソロで?

はい。CD屋さんにちょっと置かせてもらうのと、イベントで売る程度ですけど。

―――アニソンを歌うのは抵抗はなかったですか?

全然! 歌は何でも好きなので。演歌も大好き。老人ホームいったら演歌を歌ったりとか。

―――あ、そういうところにも行ってたんだ。

そうなんです、そうなんです。いろいろ経験させてもらいました。イベントで司会をやったり、ローカルFMで番組を持ったり。

―――アイドルって、いわゆる偶像じゃないですか。注目を浴びるのは、楽しい反面、違和感とかなかったですか?

目立ちたがりだったから、うれしかったです(笑)。マナーとかもちゃんとした方たちだったから、怖いこともなかったし。「固定のファンを増やしたい」というのは、営業になってからも役立ったかな。

―――アイドルやりながら、バーテンダーのバイトもしながら、さらに教職課程までとってたとのことですが・・・めちゃくちゃ忙しかったのでは?

今思えばどうやってスケジュール組んでたのかなって思うんですけど、やっぱり充実してて、楽しかったですね。

―――で、すごく面白いのが、中学時代からずっとアナウンサーを目指していたのが、アナウンサーの試験と教育実習の日程が重なったとき、迷わず教育実習を選んだっていう。てか、アナウンサーをめざしてる人が教職課程をとること自体、そもそも大変ですよね。単位も多いし。

そうですね。父から「英語の教員免許をとれるようにがんばりなさい」って言われてて。せっかく県外の大学に出してもらったし、それは自分の中での決まりごとにしてました。

―――そして、広告代理店の営業職に・・・。
歌うのが好き、アナウンスが好き、アイドルもそうですが、「自分」が注目を浴びるポジションから、「お客さまのために」という職業につくって、すごいシフトチェンジですよね。

そうですね。大学時代も高校生にアナウンスを指導したりとかしてたんですね。イベントでMCをさせてもらうにしても、
テレビ局の中で働くだけがアナウンサーじゃないんだな、こういうかかわり方もあるんだなと思ったり、いろんな人に会う中で、リクルートのDNAってすごいな、みなさん人柄もすばらしくて・・・

―――だんだん、自分が前に出るっていうより、人とかかわって人のために役に立つ、そっちのほうにシフトしたんですね。



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◆営業だからって、すぐに売りつけたりしません

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―――求人広告の営業をやってたんですよね。大変なお仕事というイメージですが。

企業に飛び込みなり電話がけなりして、求人を出したい企業を見つけて訪問して、「どんな人がほしいですか?」とか、「おたくの会社はどんな会社ですか?」とかいろんなことをヒアリングするんですね。で、営業が聞いてきたことを社内の製作スタッフが原稿を起こします。

―――なるほど、実際に原稿を書く人は、企業さんとはコンタクトしないんですね。

だから、営業のヒアリングがすべてなんですね。
ただ「時給いくら」「高収入です」と書くだけでは会社の魅力が伝わらないので、そこでどんな人が働いていて、社長の経営理念はどうなのか、みたいなそこが大事なんですね。同じ飲食店でも思いが違えば集まる人も違う。それを限られたスペースでどう表現するか・・・。

―――この小さな枠の中に写真を1枚だけ載せるとして、お料理か、店内の内装か、スタッフさんかでもずいぶんイメージ変わりますもんね。

ちひろ) ぱっと見たとこで勝負だもんね。

ほんと、新卒で入ったのにすぐ経営者に会える、話が聞ける仕事って、すごいなと思って。本当に面白くて。

―――逆に、経営者のオーラとかキャリアとかにのまれちゃって喋れない、提案なんてできないって人も多いと思うんですよね。それを楽しめたっていうのがすごい営業向き!!

私、「とりあえず食事行きましょう」とか言うんですよね。

―――すごーっ! 自分からお客さんに言うの? 新卒で?!

タウンワークの営業って、福岡に何百人といるんですよ。その中で「私を」って思ってもらえるのが大事だと思ったから、とにかく数字を上げるというよりは、まずは打ち解けようと。「仕事疲れたから、○○さん、ちょっとドライブいきましょう」とか。

―――すごすぎる・・・!

営業営業ですぐ売りつけるんじゃなくて、まず私のことを知ってもらって食事でもして打ち解けて、「どんなことをお悩みですか?」って聞いて。
一年目からそんなことやってたから、なかなか売り上げにはすぐにはつながらないんですね。

―――あら、そうなんですか?

それを1年、2年と続けていくと電話がかかってくるようになるんですよ。

―――ほーーーっ!! なんかすごい話聞いてる! 勉強になります!!



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◆「こんな生き方もあるよ」「こんな人もいるよ」って

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2015年、16年と続けて2人の娘さんを出産した加央里さん。
今はフリーランスとして、アナウンスなど声に関するお仕事のほか、大学生の就職活動を支援するお仕事も始めています。

 

―――フリーランスって、マイペースで、子育てしながら続けやすいかもしれないですね。

はい。やっぱり、子どもには余裕をもって接したいなと思って・・・。
今までは「人を採用したい」企業さん目線で仕事してたけど、今は「会社に入りたい」学生さん目線で動いてる。どっちの思いもわかる。すごく面白いなと思って。

―――両方わかるのが、すごい強みになりますね。今の大学生はどんな感じですか?

うーん。とても素直なんだけど、慎重な子が多いなと感じます。

―――守りに入ってるんですね。今は人手不足で売り手市場なのに。

ネームバリューがあって、安定した企業に入って・・・という志向の人が多いんですが、その先が見えないんですよね。「どうしてこっちの会社じゃダメなの?」と聞くと「わかりません」って。

―――まあ、言ってみれば、学生の頃って世界がごく限られていて、学校と部活と塾しか知らない、その中で職業を選ぶって、けっこう無理があるんですよね。

そうなんです。営業を目指してる学生に私の話をすると、「営業にもいろいろあるんですね、社会人になる前に聞いてよかったです」って言ってくれたり。
「職業はこれ」と決めてしまって、そこを目指すだけじゃなくて、「こんな生き方もあるよ」「こんな人もいるよ」って提示してあげたいなと思います。

―――そういうことを教えてくれる人と巡りあえるってとても幸せなことですね。みんなにそういう機会があるような教育になるといいんでしょうが。

子どもにも、習い事とかをたくさんさせるよりも、いろんな人に会わせてあげて、「こんな人みたいになりたいな」って思えるような教育をしたいんです。

―――それ、菅田将暉のお父さんの教育方針と同じですよ!! (←菅田将暉大好きのインタビュアー エミ(笑))

加央里さんは、自分の思いを表現して伝えるという経験が豊富ですが、今までそういう経験のなかった学生さんにアドバイスして、変わりますか?

3か月ですごく変わります。どきどきして、深呼吸を繰り返して「(スーハー・・・)すみません・・・」って言ってた子が、すごく自信をもって、笑顔で話せるようになりますよ。

―――すごい! 私にも教えてほしい。



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◆ダンナさんの前では、甘えんぼの妻でいたい 

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―――ダンナさんとは、どういうなれそめで・・・

アタックされました、当時は(笑)。「ごめんけど俺、貯金もないけどいいでしょうか」みたいな感じです(笑)。
すごいアクティブで、突発的に「鹿児島行こう!」って言いだしたり・・・面白い人なので、お金がなくてもこの人とだったら楽しいだろうなあと。

子どもができてからはもう、私なんかより娘たちにデレデレで・・・。

―――ダンナさんは、自分で起業されてるんですよね。
会社のHPでダンナさんのプロフィール拝見したらすごく面白くて。
新卒で入った不動産会社で営業してたけど、遅刻したりけっこう適当にやってるんだけどなぜか営業成績は良くて、『25歳で「おれ、できる子だ」と気づく』とか書いてあって(笑)。

(『こち亀』の)両津勘吉みたいな人で(笑)。私そういう人が大好きで、めちゃくちゃなんだけど人情味があふれてる、みたいな。

―――経営者としては、どういうリーダーだと思いますか?

一人ですごくがんばるタイプ。なんでも屋みたいな。会社は自分の分身みたいなもので、従業員も大事な家族だと思ってる人で、私は彼を支えたいなって思ってます。

―――自分で立ち上げた会社を10年続けるって、ほんっとうにすごいことだと思います! 10年続かない会社のほうが絶対多いです。営業ができるからって簡単に経営もできるわけじゃない。すごくご苦労もあるんじゃないかと思いますが。

基本的にあんまり愚痴は言わないんですけど、ポロッと出ることはありますね、「どうしたら(従業員は)定着するんやろうね」とか。

―――ちなみに、ダンナさんは、加央里さんのどこを好きになったんですかね?

どうでしょう・・・。たぶん見た目の感じで、「優しい家庭的な子」って思ってて、結婚してから「まずった」って思ってるかも(笑)。

―――え、そんな(笑)。

「家のことお願いします」みたいな感じだったかも。
でも、私が「働きたい」って言ったら、「それは全然まかせるよ」って。会社を退職してフリーになったときも、びっくりはしたみたいだけど反対とかは全然なくて。

―――すごい。なにげにすごいことだと思います! 
ダンナさんもやっぱり、加央里さんのエネルギッシュで負けず嫌いでやりたいことがいっぱいあるみたいなとこは、わかってるんじゃないですか? facebookでもつながってるし・・・。

私、そういうとこ出さないんですよ。ダンナには、甘えたい妻でいるので(笑)。

―――そっかー、ダンナさんにはそういうのを求めてるんですね(笑)。どう思ってるのかなあ、ダンナさんにも話を聞いてみたいですね(笑)。

ダンナにもインタビューしてもらっていいですか?(笑)

―――したい、したいですー! 

「社長じゃない私」で(笑)。

―――イイ!(笑) OKしてくれたら、ほんとに行きますよ(笑)。




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(おわり。)


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【編集後記】

インタビュー:イノウエ エミ

取材の前に、加央里さんが詳しいプロフィールを書いて送ってくださったのですが、それがもう、「あれ? いま私、ベストセラーになった小説読んでるのかな?」ってぐらい面白くて! 
インタビューからもわかるように、自分の思っていること、こうしたいという熱意をハッキリ言葉にできる加央里さん。ほんとに気持ちいいです。かっこいいです。実際に行動に移せるのもすごい! 
一方で、ダンナさんに対しては、甘えたい♡ デートしたい♡ 娘たちに嫉妬しそう♡ っていうスイートな感じがまたおもしろいんですよね。5年、10年後の加央里さんどうなってるんだろう~! 

「ママじゃな」では加央里さんの声をお届けできないのが残念! 録音を聞き返していると、加央里さんはごく柔らかくナチュラルにしゃべってるけど、ものすごーーーーーく心地よく、聞きやすいんです!! 声のプロってこういうことかー!と感じ入りました。

写真:橘 ちひろ

久々のママじゃな取材、加央里さんに感心させられっぱなしでした。
はじけそうな若さと芯から可愛いらしい趣味、でも話はすごく現実的でしっかりとしていて、そのギャップに、何を撮ればいいのか迷いましたが、もうそのまま撮るしかないなと、少しづつタイミングをずらしながらナチュラルな彼女を映し込んだつもりです。
これから30代のびのびとたくさん楽しんでほしいです。そして年と共に更に更に洗練されていくことを思うと本当に楽しみ(^^♪
またお会いできますように。加央里さんありがとうございました!

 

特別編:【ヌードという表現】 圭子さんの被写体活動に迫る。

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数か月前から、「ママじゃな」の撮影担当、ちひろちゃんが一人の女性のヌードを撮り始めました。
その写真が、とてもいい! それで、私と同じような、子育て中のお母さんたちに見てもらいたいなぁと思っていたところ、いろんな流れで、モデルの圭子さんご本人にインタビューさせてもらえることになりました! 

※記事の最後のほう、ちょっとヌーディな写真がありますので、ご承知おきください。
また、別ページに、ちひろちゃんが撮った圭子さんの作品集を載せています。記事を最後まで読んでみて、もしも興味が湧いたら、リンク先をクリックしてごらんください。

 

◆写真大嫌いだった私が被写体になったわけ

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―――ヌードの撮影も、びっくりするほどあっけらかんとしてるんですね。なんか全然、違和感なかった。

そうですね。ちひろさんとはこんな感じ。カメラマンさんや、そのときの方向性でいろんな現場がありますね。

―――被写体の活動はいつからされてるんですか?

30才からです。8年前くらい。

―――そのきっかけは・・・

地元の久留米アマチュアバンドのライブイベントを主催してて。イベントを撮ってほしいなと思って、mixiの写真系のコミュニティに入ったのが一番最初かもしれない。

―――そこから本当に撮られるほうにいくには、もう一段階あるんじゃ?

よくある話ですけど、昔から自分にものすごく自信がなくて、必要以上にブサイクだと思い込みすぎてて。ちょっと悪いことがあると「見た目こんなんやし、しょうがないな」って思ったり・・・。
そういうの良くないなとずっと思ってて、撮られることで自分を受け入れていけるかな、と。


―――それで、「撮ってください」と自分から手を挙げた?

そうです。

―――すごく考えがあって、始めたことなんですね。実際に撮られてみてどうでしたか?

今思えば、綺麗にしていただいて撮ってもらったんだけど、「あ、やっぱダメだ」が最初かな。自信をもって表には出せなかったですね。

―――それでも、やめようとは思わなかった?

そうですね。
私、友だち同士で「写真撮ろう」ってなっても、「私いいわ」って逃げるような・・・そのくらい、写るのが嫌いで。そういう思いするのが嫌だったんですよ。だから、“克服してやるんだ”っていうほど前向きじゃないんだけど、うーん何かもうちょっと続けてみようかな、って・・・


―――なにか心にひっかかる思いがあったんでしょうね。
でも、プロのモデルさんじゃないから、依頼されるんじゃなくて、自分からその都度、手を挙げないと撮ってもらえないですよね。。。?

そうですそうです。
そういうのって一般的なイメージで若くてかわいい子がするものじゃないですか。
30にもなって、ポーズができるわけでもなく、自信もってカメラの前に立てるわけでもなく。だから最初のころはお返事がくればいいほうで、きてもお断りされるほうが圧倒的に多くて。 

というか、私も、突撃する方向が間違ってたんですよね。若くてかわいい子を撮りたい人のほうに突撃してたし、私にも「被写体は見た目が良い人がやるものだ」って固定概念があって、「あー、もうやだ」としか思えなかった。


―――なるほど、そこがミスマッチだったんですね。でも、そういうのも、実際にやってみないとわかんないもんねぇ。

もう最後にしよう、と思って頼んだ方が、たまたま、綺麗な子を綺麗に撮りたいわけじゃなくて、内面を撮りたい人で。初めてカメラを持ったような、1こ年下の女の子だったんですけど。その子にとってもらえて、なんか光が見えたんです。

こんな私でもやれる世界があるっていうか、しっくりくる世界があるかもな、って。初めて見た目を気にせずに、自分の写真を見れた。



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まず「わーい」の一言から始めました\(^o^)/

 

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―――バンドのイベントを主催してた、って話・・・

最初はライブを「わー、かっこいいな」って見てたんですよね。でも、ずっと長いこと見に行って、打ち上げまで呼んでいただいても全然しゃべれなくて、じーっとしてて。
「この人たちとどうにか楽しくお酒を飲めるまでならないかしら」とか、「好きな人たちを好きな順番で見れたらどんなに面白いだろう」とか思ってたんですけど・・・


―――その段階から、イベント主催までこぎつけるのすごくないですか?!

周りの方に恵まれてたのかもしれないです。すごく協力してくださって。

―――自分から発信するのは、苦にならないですか?

んー、好きなものを好きと言うだけですからね。
でも、前は人前で気持ちを出すのがすっごく苦手で。飲み会に行っても、怒ってるんだか機嫌悪いんだか?って思われてたと思います。


―――あ、圭子さん自身は、ほんとはわくわくしてるのに?

そうそう。内心、すごいテンション上がってるんですけど(笑)。それで、うれしいとき楽しいときに「わーい」だけでも言ってみよう、って。喜んでるのが伝わらないのって淋しいから。

―――なるほど、「わーい」の一言から始めるんだ!

絵文字の「わーい」ってあるじゃないですか。\(^o^)/ ←こんなの

―――いいかもいいかも。絶対喜んでるってわかりますもんね!

(ちひろ)圭子さん、「わーい」のイメージある! 

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誰もが日々、表現してる

 

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―――そうやって、感情とか、思ってることを表現するってすごく大事だと思う。なかなか、そういう機会がなかったりするけど・・・

日本人って表現するのは苦手なほうだろうけど、表現って、何か立派なものだっていう固定概念があるのかも。ほんとはみんな、日々何かしら表現はしてますよね。お料理だってそうだし、今日何着ていこうかな~とか。

―――そっか、それが表現だと気づいてないのかもしれない。

私みたいなことしてる人がえらいのかっていうとそうじゃないし、芸能人がえらいのかっていうとそうでもないし、たとえば有名な芸能人が私と同じ介護の仕事できますか?っていうと、きっとそうじゃない。
立場って本当は対等なんだけど、固定概念が強いと、やっぱり有名な人のほうを見上げちゃう。


―――うんうん。表現も人間関係も、ほんとは全部フラットなんですよね。圭子さんは、いつからそういう境地にたどりついたんですか?

うーん。あんまり深く考えてなかった気がするけど。ヌードを撮り始めたこととは関係あるかな・・・。
実は、ヌードを始めてから2年くらいなんです。服着てる期間のほうが長くて。


―――あ、そうなんだー! (あらためて文字で見ると、「服着てる期間のほうが長い」っていう説明、なんか面白いですね(笑))

「私、こういうことやってます」って言えるようになってきたのも、この1年くらい。それまでは、「いや、ただの物好きで…」とかそれくらいしか言えてなかったですもんね。

―――言えるようになったのは…。

「私これをやりたいんだ」って明確になってきてからかな。


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すっぽんぽんになってみたら・・・?

 

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今回の取材共通の友人・サニー安田さんに立ち会っていただき、この撮影現場を撮影(笑)していただきました。
photo by sunnyとクレジットのある写真たちです。ちょっとフェティッシュで茶目っ気のある作風がステキです!

●サニーさん(安田クニヒデさん)主宰のブログアパートメント【 Life is Mine 】]
http://lifeismine.me/

【ママじゃな】でも以前サニーさんの取材記事つくりました
http://mamajanaiwatashi.hatenablog.com/entry/2015/07/13/124158

サニーさんによる、この日の撮影風景のスライドショーです!
https://www.youtube.com/watch?v=G7iyE6O78Eg&feature=youtu.be


もともとは必要がない露出は一切したくない派で。でもあるとき撮影中に、「こんなのが撮れてるよ」ってカメラを見せてもらったとき、「あー、これはヌードのほうが面白いんじゃないか」って思って、「やってみていいですか?」って言ったんですよね。

―――えっ、じゃあ、その場の思いつきで?

そのときスリップ1枚で撮影してたんですけど、布が一枚あるだけで、思考がとても女性的になってるんですよ。見えてはいけないものが見えてるんじゃないかとか、はみ出てはいけないものがはみ出てないかとか。
脱いでみると、隠すものがないから、思いきり「どや」ってやれる。気持ちが切りかわって、すごく気が楽にカメラの前にいられるようになって。


―――う~~~~~、面白い!!

そこが面白くて、(ヌードを)追求してるのかもしれない。

―――昔から、芸術家も裸婦の絵や彫像をたくさん作ってきたけど、「ヌード」って聞いたら、どうしても、みんなグラビアみたいなほうをイメージしますよね。

それも固定観念を植え付けられてるっていうか・・・日本の芸術って、エロ発祥が多いのかなって気もするんですけど。

―――私、コンビニのはじっこで売ってるようなエロ本の表紙とかは全然いいと思えないんですけど、圭子さんの写真はそういうのとは全然違うなあって。

きっとあれは、完全に男性が主(しゅ)で、男性目線のために、男性が喜ぶだろうことをやってるわけじゃないですか。もし私の作品が、“ちょっと違う”というふうに見てもらえるなら、こちらが主で発信してるからかなあと思います。

―――うんうんうん。とても主体的ですよね。

誰かを喜ばせるためじゃなく、自分がそうしたくてしたいようにやってる。いえ、もちろんグラビアの業界に携わってる方たちも、きっと誇りをもってやってらっしゃると思うんですけどね。

―――そっかー、私は、女性の性を消費されてるような気がするようなものに嫌悪感をもつのかも。結局、「若くてかわいくてスタイルが良い」っていう記号に興奮して消費されて、冷めたらポイッて捨てられるような・・・。
圭子さんの写真は確かに自分主体だけど、あんまり自己顕示欲も感じないんですよね。「私を見て! どう?!」みたいな感じじゃなくて、さらっとしてる。

そういわれたことあります。きっと、私は自分のためにやってるから、人に見てもらうとうれしいけど、褒められて満たされるわけじゃない。「いいね」が100個ついた、ってうれしい人もいると思うけど・・・。

―――承認欲求でやってるわけじゃない、ってことですよね。

私はそこにはまったく興味がなくて、「前よりちょっと自分を好きになれたかな」とか、そういうときにすごく喜びを感じています。


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十年たっても、裸の写真を

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―――介護のお仕事をされていますが、職場の人たちは被写体活動のことは知っていますか?

チラッとは知っていても、まさかヌードだとは思ってないでしょうね。

―――何かのはずみで、作品を見られることがあるかもしれませんが、それは抵抗感ないですか?

それはないです。ネットに出すっていう時点で、永遠に残るってことだから。

―――そうですね、不特定多数の人に・・・

インスタに上げた写真、自分が削除したけん、「ハイOK」っていう世界じゃないですよね。だから、万一家族に見られようが職場の人だろうが、将来子どもができて見られようが、堂々とできるものしか撮らないと決めてるから、それは大丈夫。

―――すごいですね。写真の中でも、特にヌードは、固定概念をもって見られてしまうと、誤解されたり偏見もたれる可能性もありますよね。そういうので傷つくことはないですか?

そんなに何とも思わなくなったかも。私にとっては自分らしい状態だから、それをどう思われるかはもう、好きか嫌いか、合うか合わないかの世界かなと思います。

―――年をとることについてはどうですか? 一般的には、30代って若さという価値は減ってるとみなされますよね。

そうですね、若いときに美しさとか、価値を持ってた人は大変かもしれないけど、私はそもそも自分に価値を見出してなかったので。私は、今こうして自分を出していくことによって、どんどん環境が良くなってるから、「あー 年とるっておもしろいな」ぐらいにしか思ってないかな。

―――たとえば5年後、10年後も裸の写真を撮れると思いますか?

はい、撮ってくださる方がいれば。それはもう、全然。

(ちひろ)やった!

―――喜んでる人がいる(笑)

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はい!と3歳児、ビスコの差し入れ 笑!


#naked is normal 体ごと、自分を愛そう

 

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―――今日の撮影で、圭子さんは、肩の後ろ側のラインがとてもユニークで綺麗だなと思って。人間、もってる体のパーツは同じでも、個体の特徴はみんな違いますよね。
同じ性格がひとつもないのと同じで、体も違うのは当たり前なのに、それこそグラビアモデルさんみたいな体が理想で、自分の体はここが崩れてる、みっともない、恥ずかしい・・・と思い込んでるんでしょうね。私も含めて。

(サニー)性的に勝負をするってことに、まだ価値を持ちすぎてるんじゃない?

―――それはなぜだと思う? 性的な目線にさらされてきたからじゃない?女性が。

(サニー)その価値基準を刷り込まれてきたってことだよね。

―――その価値基準をもとに、自己否定があるんだと思う、どこかに。「こんな体」って。

よく「私もヌードやってみたいけど、脱げるような体じゃないから」「もっと脱げる体になってから」とかいうけど、見てもらった通り、私の体も年齢なりの隙とかいっぱいあります。でも、ここまで自分と一緒に生きてくれてる大事な体じゃないですか。それを否定するのは悲しいなあ。

―――ほんとにそうですね。圭子さんの写真見てたら、体って大切なものだなあ、大切にしなきゃと思います。自分の体も、ほかの人の体も。

でも実は、私もずっと、ちゃんと自分を大切にしてこれなかったんです。
子どものころから、みんなと同じ「普通」のことができない子で、けなされたりバカにされることも多くて自信もなくて、当然、恋愛もなかなかうまくいかなくて。
彼氏らしきものができても、結局私の体だけが必要なんだろうな、美人でもないししょうがないんだろうな、って。自分の体を、居たい人といるための道具にしてた。


―――とても悲しい。どんなふうに変わっていったんでしょうか?

もっと体ごと自分を大事にしたいと思うようになって・・・。被写体活動も含めて、日々もがいてきたと思います。
そうやっているうちに、たくさん出会いがあって、私の感性を認めてもらえる機会が増えて、やっと自信を持てるようになったのが、この半年くらい。
それで、もう一歩踏み込むことにしました。


―――それが、今、写真を発表するときタグに掲げてる「naked is normal」「裸は普通だ」「アイデンティティを取り戻せ」なんですね。

もっともっと自分を見つめて、心身ともに愛してあげようって。
憧れてた「普通」のことが出来なくても、そんな自分を受け入れて愛してあげたら素敵な世界が待ってたよ! って。


―――うんうん。「自分を大事にする」「そして堂々とする」って、“ママじゃな”のテーマの1つだから、すごく共感します。だから私は圭子さんの写真が大好きなのかも!
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今回撮影させていただいた keiko×ママじゃな(橘ちひろ)の作品集を、別ページにまとめています。(下記リンク↓↓↓)  

たくさんの人に、特に女性たち・ママたちに見ていただきたい! そして、このインタビュー記事や作品集にご感想をいただけたらうれしいです。一言でも!



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(おわり)

 

【編集後記】

インタビュー:イノウエエミ

【ママじゃな】には、「自分を大事に」「堂々とすることの気持ちよさ」そんなメッセージを込めていますが、それは簡単なことじゃないとも痛感しています。

若い子。綺麗な人。スタイルの良さ。子どもがいるかどうか。立派な仕事をしているか? 素敵な趣味があったり、しゃれた家に住んでいるか? 悪目立ちせず皆と同じようにできているか?
どうしても、そんなふうに価値判断をしたり、劣等感を覚えたりしてしまうのです。
固定観念を刷り込まれていることに気づく余裕もなく、「決められたものさし」に合わせることに一生懸命な忙しい毎日。それが私たちの現実ではないでしょうか。

でも、圭子さんは目をそらさず、あきらめず、劣等感や違和感と向き合い続けてきた。ヌードになったのは偶然の成り行きのようで、必然だったのだろうと思います。

「裸になって、初めて自分を大事にできた」
逆説的だけれど、その言葉にめちゃくちゃ納得したのです。
裸になることで、すべての固定観念を、そこからくる劣等感を、脱ぎ捨てられたのだと思います。
そうでもしなければ自分を愛することができない。それが、女性を取り巻く現実のひとつだと思います(フェミニストと言わば言え)。

圭子さんの裸の写真は、「脱いだら誰でも美しいんじゃないか?」という気分にさせてくれます。あなたでも、私でも。
見せるために美しいのではなく、私たちは、本質的にみんな美しい。崩れた体を綺麗な洋服で隠しているのではなく、美しいから普段は隠している。私たちは、こんなにも美しいという秘密をもっている。そう感じるのです。


既にずいぶん長くなってますが、インタビュー前、facebookに書いた文章を載せておきます。

ちょっとうまく書けないのだけど、日本の学校で教育を受け、日本の家庭・世の中で育っていると、「自由に対する恐怖や忌避感」みたいな思考をすりこまれるのかな、と思うことがある。感覚を鈍くしないと生きにくいような。自分の意見なんてまちがってるんじゃないかとびくびくするような。
でもそれってすごく寂しいし怖いことです。正しいか正しくないか、役に立つか立たないか、お金になるかならないかではなく、後ろ指さされないかを恐れることもなく、ただ1枚の絵や写真、1つの音楽や詩を前に、どう感じたかを口にする・・・

いえ、言葉にしなくても、自分が感じたことを抱きしめる。そんなことを大事にしていきたいのです。自分が感じたことを大切にできなければ、人の感じ方も大切にはできません。

 

写真:橘ちひろ

まさか自分がチャレンジし始めた撮影のことが記事になるとは!
でも突き詰めていくと、本当に「ママじゃな」のテーマにあっているんですよね。
自分の身体・自分の心・・・・。
圭子さんはとてもたくさんの方と撮影をされていて、その作品はすべて素晴らしいものです。そして色々なタイプの写真があり、写真家がいます。
私は今は思考よりも視覚や感覚だけで動いています、本当に、ごめんなさいってくらい。実物を見る・感じる・受け入れる・切り取る・感じたままに近づける・・・それだけ。テーマもまだ決まっていないし、イメージもそんなに湧かない取り手です。(がんばって思考に走る時期もよくありますよ、ただそんなに得意じゃないのでグダグダなってしまいます)。
今回の取材メンバーのみんなはしっかりと考えを突き詰めていくタイプで、エミちゃんも圭子さんもずっと思考しています。そこにひたすら感心していますし、すごく助けられています。あ・・・サニーさんはどういうタイプなんだろうか・・?

今回のインタビューはまだまださわりの部分かも、思考は日々変化していくし。
でも、もしこの記事を見て心の中に何かが残った方、その種を育ててまでは言えないけど、ちょっと取っておいてほしいなぁと思います。
きっと世の中のみんなで共有してしまいがちな「罪」??みたいなことから逃れられる、もっと自然に人間らしく生きられる、ヒントがあるような気がするのです。
自分はそれを探しています。

どうぞこれからも圭子さんの活動に注目してほしいです!
圭子さんのインスタグラム→ @kei_ko_5211
そして私もよろしく 笑。 がんばるから。



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Thank you so much!!

 

 

 

vol.29 たまき の 「ママじゃない私」ポートレート

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たまきさんは、9歳と6歳の男の子のお母さん。フリーランスのキャリアコンサルタントとして、企業や学校で講師などをされています。
香川県出身、音楽高校のピアノ科から、東京の音大の声楽科に進学された経歴もお持ちです。音楽学校って、インタビュアー・エミにとっては “のだめカンタービレ”の世界のイメージ! 好奇心がふくらみます。そういえば、たまきさんはのだめちゃんのように自由闊達な雰囲気かも~!

  

◆ 謳歌、音楽高校時代

 

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―――事前アンケート、ご自分でも「細かいことは気にしない」って書いてたとおり、大らかで明るい感じがすごく伝わってきました。

そう~?(笑)

―――アンケートの、「高校時代、体操服を裏表、前後ろ反対に着て、変な女と言われるが気にせず、高校時代を謳歌。恋愛よりも友情を楽しむ。」
っていうくだりが、見れば見るほどじわじわきて・・・(笑)

そうそうそう、すごいでしょ? 入学してしょっぱなから、やらかしちゃったんだよね。
時間なくて慌てて着替えて行ったら、「あんたちょっと変よ、裏表反対ちゃう?」って言われて、よく見たら前と後ろも反対だった(笑)。

―――両方っていうのがね(笑)。不思議ですね、すごくしっかりしてあるのに、どっか天然なんですね。

親しくなったらよく驚かれる(笑)。

―――女子高生って、集団で群れたりとかあったと思うけど、そういう中で気を遣ったり、周りが気になったりするほうでしたか?

あー、ないない(即答)。ていうかクラス全体ね、どっちかっていうと女子~って感じじゃなくて・・・

―――さばさばしてる感じ?

だいたいね。「オチがないと」みたいな。音楽やってたからかな、みんな個性があって、言いたいことははっきり言う。ねちねちとか全然なくて、ほんと楽しかったね。

―――なるほど~、ずっと音楽やってる子たちで、自分をしっかりもってるのかも…。梶原さんには居心地良さそうな雰囲気ですね。

居心地よかった~!

―――音楽の専門的な授業もあるんですよね? 

あるある。成績もつくよ。出席番号順に入って演奏していって、みんなお互いにどんな感じかわかるし・・・・いまだにテストの夢を見る。

―――えーっ、やっぱりプレッシャーがあったんだ。

そうそう。夢で「さあ、演奏してください」って言われて、「えっ、何弾くんだっけ、楽譜どこだっけ、あーこの曲弾けない!」とか、焦る感じ。

―――わ~、すごいなあ・・・

 

◆ ニンジンぶら下げて突っ走るタイプ!

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―――ずっとピアノをやってて、大学に入るときに声楽にコンバートしたそうですね。

そう。珍しかったみたい。ついてたピアノの先生も有名な人だったから、そこの門下生が歌に変わるなんて!ってびっくりされた。

―――シロートの感覚ですが、歌うのってピアノより抵抗っていうか恥ずかしくないですか?

恥ずかしいというか、歌を本気でやってる人からするとバカにしてるよね、高校の友だちに「あんたどういうことよ、なめんなよ歌を」って言われた(笑)
でも、高校の修学旅行で武蔵野(音大)を見に行って、絶対ここに入ろう!って思って。

―――で、それから歌勉強をして、試験を受けて合格したんですよね。

そうそう、準備期間が短かったから特訓して・・・
先生に「ちがーう! ちがーう!」ってすっごく怒られながら・・・

―――それでもめげずに頑張って、そこはすごいガッツがあるんですね!

そうかもね~。1回やるっていったら、ここ(おでこの前)にぶらさげたニンジンを見て走るみたいな…(笑)

―――音大って、普通の大学とは雰囲気違うんでしょうね~。

違ったね~。びっくりした、お嬢さまが多くて。

―――ご自分は、違うんですか?

全然! 特に、高校からエスカレーターで来てる子とか、超お嬢さまで。ブランドものとか持ってて、身のこなしがすごく上品で、しかも標準語でしょ。

―――そこでカルチャーショックとか、「やっていけるかしら…」とか思ったりしませんでした?

そういうのは全然なくて、もう、おのぼりさんの見学みたいな。「うわー! すごーい! お嬢さまいる~!」みたいな(笑)。

―――いい性格してる(笑)

 

◆ 腹立つけど、大好き。今がちょうどいい(笑)

 

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―――アンケートに、夫さんのことを「腹立つけど大好き」って書いてあって。大好きって書いた人、【ママじゃな】モデルさんで初めてですよ~! 信頼してるとか、面白いとかはあっても、大好きって!

え~、そうなんだ~(笑)。

―――夫さんとは、同じ会社だったんですね。「元・上司」とありますが、直属の?

そう。同じ部署で。

―――へえええ~、そこから、社内恋愛~~~ ひゅーひゅ~~~(ゲス)
どういうところを好きになったんですか?

仕事っぷりがすごいなって。あと、すごくあったかい人。人の気持ちがわかる。

―――なるほど、仕事もできるし、人間的にもステキ、と。

上司ウケはしないのよね。自分の下にいる人たちとか、お客様に対してとかそういう視点の人で。下にいて、助けてあげたいなって思いながら働いてた。

―――なるほど~、それはステキ♡
でもさ、それで大好きで結婚したとしても、10年たっても変わらないってすごいよね。

たぶんね、最初の“大好き”がすごかったんだと思う。だから、ちょっと減っても、普通の人が言う「大好き」と変わらないぐらい・・・

―――(笑笑笑) 減るのは減ったんだ(笑)

変な話、ちょうどよくなったんだよ。もうほんと、ウザいぐらいに好き好き好きだったから。
子どもができる前は、焼きもちもすっごい焼いてたの。優しいし、人あたりもいいから、若い子にもモテてたんだよね。

―――なるほど~、同じ職場でそういう姿も知ってるからね~。今はほどよく落ち着いた、と。お子さんもいるしね、家庭がしっかりできあがったから。

そうそう。母になると強いね。あんまり焼きもちも焼かなくなった。なんというか・・・厄がとれた? それでちょうどいい感じ。

 

◆ 定年退職がない仕事を求めて

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記事では省略しますが、たまきさんと夫さんの大♡恋愛のお話を聞きました! 
こ、これは、「大好き」もわかる~~~! 
気になる人はたまきさんご本人に聞いてみてね。

 オフレコばっかりになっちゃったけど大丈夫かな(笑)

―――大丈夫です! 今、映画を1本見たみたいな気分です!

(ちひろ)しかも、お話も上手だから。

けっこういろいろ、やらかしてきてるのよね(笑)。

―――でもいろんな経験が、コンサルタントとしても生きるかもしれないですね。間接的にでも。
会社員からフリーになろうと思ったのは、どうしてですか?

夫が転勤しても仕事できたらいいなと思って。下の子が生まれてすぐ広島に転勤になって。
あのときが一番きつかったかな。知り合いも誰もいなくて、夫もずっと岡山に出張で週末しか帰ってこなくて。

―――幼稚園のお兄ちゃんと、赤ちゃんと自分で家に…。

おんぶしながら一人で段ボールあけてね。
で、なんか1回大ゲンカしたんだよね。夫に「おまえは家にいられていいよな~」みたいなこと言われて。

―――ああ~ 男性の勘違いあるあるだ!

私、むっちゃ怒って、ありとあらゆるものを投げたんだよね。「私だって、いたくているんじゃなーい!!!」って。
それで、もう絶対仕事しようと思って。で、「働きたいんだけど」って言ったら、「いくら稼げるの?」って。

―――うわあ~、夫さん、地雷踏みますね~!!

けっこう踏み抜くのよ。そのたびに私が怒るんだけど、本人は悪気ないし、覚えてないんだよね。まさしく男性脳

―――そう言われて、どうしました?

「今は稼げんかもしれんけど、定年退職がない仕事をしたいけん、今は投資だと思って勉強させて。でなきゃ老後、立場逆転するよ」って言って。

―――えらい!! それを言えたのが・・・! で、そこから勉強して? 資格をとったんですか?

CDAっていうキャリアカウンセラーの資格はもともと持ってたんだけど、広島に来て仕事もなくて。キャリアコンサルタント技能士っていう国家資格の2級をとって。

―――いつも思うんですけど、そこからどうやって仕事がくるようになるんでしょうか。

東京の知り合いが広島の人を何人か紹介してくれて。「仕事になるかどうかはわからないけど、情報だけでももらったら?」といわれて、あいさつに行って、その中の何人かが「こういうことできますか?」とか言ってくれて。

―――それは、たとえばどういう・・・。

たとえば、就職する学生さんのための講座とか。大学では公務員試験受けるための試験対策、ディスカッション講座とかキャリアガイダンスとか…。

―――はぁ~、なるほど~。

とりあえず、やったことなくても、「できます」って言って。

―――やっぱり、それが必要なんですね! 

ハッタリね。ハッタリ大事よ。

―――やっぱりそうか! 勉強になります! 

(ちひろ)勉強になります!

「できるかどうかわかりません、って言う人に頼みたいと思う?」って先輩に言われて。謙虚さは必要だけど、やっぱり多少のハッタリは必要かな。あと、自分に何ができるかまとめとく。経歴や得意分野とかね。

―――はあーっ。勉強になります!

(ちひろ)すごい。勉強になります!

 

◆ パパの成長、洗濯もの

 

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―――遠方でのお仕事も多いみたいで、時間のやりくりが大変じゃないですか? そういうときは、保育園のお迎えとかは・・・

ファミリーサポートをお願いしてて。迎えに行ってもらって、おうちにおじゃましてご飯も作ってもらって。

―――泊まりのお仕事もあります?

あるある。前泊とか。パパが帰って来てから出かけて、向こうに23時とかに着いて、翌日に仕事したり。

―――お子さんたち、すんなり「行ってらっしゃい」って感じですか?

うん、全然大丈夫。慣れる慣れる。「ママ行ってくるね~」「わかった、じゃーね~!」みたいな感じ。

―――夫さんは、家事育児はどんな感じですか?

うーん。子どもの面倒はみてくれる。でも、家のことはね…。どこに何があるかとか、ちょっとずつ伝えていかなきゃなと思ってるけど。
お洗濯とか、「これ干しといてね」っていったら干してくれるようになったし、「たたんでくれる?」っていったらたたんだり、しまってくれるようになったぐらいかな。でも、成長。

―――大事ですよね。急に全部できるようにはならないもんね。

最初は、「干しといてね」っていった洗濯物が、帰ったら家の中に干してあったから、「取り込んでくれたんだ」っていったら、「ここに干した」って。そのレベルだった(笑)
前は干し方もね、いらんシワができるような・・・(笑)。それを、「こうやったらいいよ~」とかちょっとずつ教えてさ。こないだは彼が息子に「おまえな、そうやって干したら乾かねえんだよ」って教えてた(笑)

―――成長ですね!!(笑)

あと、やっと、自分で箸とったりコップとったり、食べたものを下げるようになったりとか・・・あたりまえのことだけどね。

―――いや、しない人多いと思いますよ。親の世代では全然しないのも普通だっただろうし。でも、お子さんたちも男の子だから、パパがやるのを見るのは大事ですよね。

そうなのよ。これからの時代、やってないのが普通だと困るから。何でもできるようになって早よう出て行ってもらわんと。

―――あ、子どもを手放したくないとか思わないですか?

全然。昔からない。よく「息子が恋人」とか聞くけど、まっっったくないんだよね。それはやっぱりダンナが好きだからだろうね。

―――絶対そうだと思う~!

 

◆「まぁ、このままでいいか」と思えた日

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―――こんなに、明るくてタフそうなたまきさんも、若いときにうつを経験されたそうですね。


ほんっとうに、うつってつらいんだよね。こんなにつらいのか、っていうか、うつになってることも気づかないくらい・・・。
大学の教育実習のときだったんだけど、楽しみでわくわくしてて、無意識のうちにがんばりすぎて、知らない間に沈没・・・。船が沈没していってるのにも気づけない、って感じだった。

―――そこから浮上するまでには、どれくらいの時間が・・・

親も対応がわからなくて、「元気出しなさいよ、がんばりなさいよ」って言うんだよね。

―――家族も初めてのことで戸惑いますよね・・・。

夏休みに、大学の友だちが長野の実家においでよ、って言ってくれて。そこで2,3か月過ごしてて、徐々に元気になったかな。エネルギーがだいぶ戻ってきて、「何でこんなふうに考えるんだろう?」って考えがまとまるようになってきた。

―――悪いときは、何も考えられないんですよね。

そう。考えられるようになって、それで、「まぁ、このままでいいか」って思ったのが治るきっかけなんだけどね。

―――なるほど、治ろうとしたわけじゃなく・・・。

そうそう、もういいやって。「なるようになるか」的な。友だちが言ったんだよね。「いいじゃん、そのままで。そういうたまきも面白いしさ、好きだよ。無理しなくていいんじゃない?」って。その子はすごく普通に接してくれた。

―――すごい。どうしても、気を遣って腫れものを扱うようになっちゃいそうですもんね。

そうそう。「大丈夫?」じゃなくて、「友だちと諏訪神社に行くけど一緒に来る?」とか普通に誘ってくれて、私が「やめとく」って言ったら「そう、じゃ私行ってくるね~」、「今日は行けそう、行ってみたい」って言ったら、「じゃあおいで~」みたいな。そんな感じで、だんだん良くなっていった。

それからは、「あ、やばいな」って思ったら自分でコントロールするようになったかな。妊娠中とか不安定になったりしたから、早めにメンタルクリニックに行ったり。

―――もともとエネルギーの強そうなたまきさんもうつになるっていうことは、本当に、誰にでもなる可能性があるっていうことですよね。性格とか関係なく。

そう、誰にでも。

(ちひろ)再発しやすいって聞きます。コントロールできるってすごい。

うつになったら、しっかり休むことが大事かも。がんばって大丈夫になったつもりだったけど…ってことが多いのかもしれないね。

―――アンケートにあったけど、夜寝る前に、「今日もいい1日だった」って言うことにしてる・・・って、すごい良い習慣。でも、そう思えない日もないですか?

あるある。でも言うの。

―――そこは暗示なんですね。

あんな失敗したな~とか、今日最悪やったな~とかいろいろあるけど、「でも、ま、いい1日だった」って、とにかく言う。そうすると、意外と寝れるんよね。

―――習慣づいたら、すぐそう思えるようになるのかも。心のレッスン。真似したい! 簡単にできるしね。

そう、簡単にできる!

 

二胡の音色に魅せられて

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―――二胡はどういうきっかけで?

去年の9月、美味しそうなフォーの店に入ったらそこに二胡が置いてあって、ポスターが貼ってあって。そこに先生が来て教室をやってるってわかって、体験に行ってみたのがきっかけ。たまたまだね~。

―――始めて1年くらいでもう演奏会にも出られて、さすがです! 中国語に興味をもったのも二胡を始めてから?

そうそう。

―――新しい世界が広がりますね。歌は、大学で卒業・・・・?

うん。それ以降は宴会芸みたいな感じ。

―――(爆笑) 宴会芸って言葉を久々に聞いた(笑)

時々、オペラ調で歌うみたいな(笑)

―――いい! いい~、そういう人、宴会にいてほしい!

ベルサイユのばら」を男声・女声に分けて歌うとかね。

―――専門家なのに出し惜しみせずやってくれるところがいい!

せっかくだったら喜んでもらった方がいいからね(笑)

 
(おわり)

 

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【編集後記】

インタビュー:イノウエ エミ

とあるイベントで知り合って以来、お会いするのはこの日が2度目だったのですが、たまきさんって人を緊張させない! とてもさりげなく話を振ってくれたり、すすめてくれたり。安心して身を任せちゃう、甘え好きの“チーム・ママじゃな”です。こちらもいい年した大人なのにすみません(^^;)

そのふんわりした包容力とは裏腹に、セキララなまでのプライベート・トークは圧巻! ジェットコースターに乗ってるみたいにスリリングなお話を、にこにこと、あっけらかんと語っていただきました。

人にはそれぞれ、いろんな経験がある! 聞いてるほうもびっくりだけど、自分で言葉にして語ってみることであらためて、「ああ、こんなことあったなあ~。あのときは大変だったな。よくここまできたなぁ。」なんて、驚いたり感嘆したりすることってあるんじゃないでしょうか。振り返ることで初めて、見えてくるものもあったりしますよね。

いろんな道を歩んできた経験豊富なたまきさんに、コンサルのお仕事はぴったりだなぁと思います。いつか、歌声も聞いてみたい!! 

写真:橘 ちひろ

お話を聞いているうちにたまきさんのことがどんどん好きになって、その何とも言えない、癖になるような可愛らしさと透明感を撮りたいと思って、それが写り込むように願って撮りました。
古いアンティークな雰囲気が好きというお部屋のインテリアやベランダの感じも好きです。
ポイントとなっている青い壁面はなんとベランダの仕切りです 笑
ピアスとすごくあっていて。

たまきさんは大人っぽさと無邪気さがどちらもありますよね。憧れます!♡

 

 

 

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vol.28 ニキ の 「ママじゃない私」 ポートレート



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とても柔らかな雰囲気を持つニキちゃんは、10歳の子のお母さん。共通の友だちを通じて知り合いました。風が強い秋の日、お気に入りの散歩道に案内してもらって、最初は「こんなポーズ、変じゃない? 恥ずかしい~」って言いながらの撮影。大丈夫!モデルさんみんなそう言いますが、記事になったら全然、変じゃないんです! ほら~めっちゃかわいい~♡ 実はニキちゃん自身もカメラ女子で、お互いに撮り合いっこも♪

 

 ◆“ぼっちフェス”してきました

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―――ニキちゃん、宗像フェスに行ってたんだってね。鈴木亮平がMCだったよね。幼稚園のママ仲間に熱狂的なファンの人がいて、すっごい楽しみにしてた~。ニキちゃんは誰めあてでいってたと?

私が行ったのは2日目やったけん、亮平さんは見れなかったけどね。いちおレキシめあてで。

―――あ、レキシが来てたんや~。いいね! レキシよかった?

よかったよー。ふざけてた、ずっと(笑)。あとね、今回、久保田利伸も見たくて。

―――おお~。そりゃまた違うとこ突いてくるね。

小学生の時に久保田利伸にどハマりしてて。

―――『Missing』くらいのころかな?

それもだけど、3rdアルバムぐらいの一番ファンキー(?)な頃が好きで。最近さ、車のCMで久保田利伸の曲が使われてたのがきっかけで、もう一度聞いてみたら今またちょっと再燃してて。

―――なかなか見れないよね、久保田利伸。日本に住んでないやろ? NYに住んでるイメージ。

そうそう。しかもあの人ひとりのソロコンサートにいくかっつーと行かない気がして(笑)。他のアーティストも一緒に見れるなら、これはもう行くか!と思って。

―――ああ、それがいいとこだよね。フェスの。

5日前に「行こう!」って決めちゃった。迷ってたんだけどね。ダンナさんに相談したら「(子どもはみとくから)行って来たら?」って言ってくれて。

―――「一人でもいくぞ! ひとりでフェスに!」ってね。

―――(ちひろ)それ聞いて、すごいうれしかった~。

ほんとに?

―――(ちひろ)うん私も(糸島)サンセットライブにずっと行きたいと思ってたけど、一緒に行く友だちがなかなかいなくて。結局娘と行ったんだけどね。なんか普通のライブなら一人で行けるんだけどさ、フェスって一人で行ったらどうなるんだろう?って思って。

そうね、そうね。

―――“ぼっち”でフェスかー・・・ってね(笑)。

―――(ちひろ)でもニキちゃん見て、かっこいいって思って。意外にいけるかもって。

ちょっとチャレンジだった。

―――ごはんとかも屋台で買って・・・みたいな?

食べた食べた! いい経験になった、なんか(笑)。



           f:id:mamajanaiwatashi:20170930091308j:image:w360

 

 

◆ニキセレクト“綾野剛 作品ベスト3!”のはずが・・・

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―――私、ニキちゃんとは好きなものがけっこうかぶってるんだけど・・・そうだ、ニキちゃんセレクトの綾野剛作品ベスト3は何ですか?
なんか、「ママじゃな」にもそういう俗なのがほしいんだよね、たまには(笑)。

―――(ちひろ)あー、ほんとそうだねー(笑)。

―――順不同でもいいよ。

あのねー。すごい申し訳ないんだけど、作品としていいやつがあんまりなくて・・・。

―――ええーっ。そうなん?!

そう。私は、あの人をつい “人として” 見てしまってて、「この映画めっちゃいい!」っていうのはあんまりないの。

―――これは斜め上の回答だ(笑)。映画だけじゃなくて、ドラマ込みでも?

うーん『コウノドリ』なんかも、ピアノを自分で弾いたり、努力はとてつもなくスゴイと思うけど、役柄や話としては「まあまあ、そうなるだろうな」って感じで・・・

―――厳しいね~(笑)。あれは? 池脇千鶴と出てた映画。ちょっとエロそうな・・・(笑)。

あー、『そこのみにて光輝く』ね。あれは一番はまってたかも。綾野剛の使い方として正しい。ひたすら酒に溺れてだらだらしてる綾野剛が見れます(笑)。

―――ホストのやつは? 沢尻エリカと出てた映画。

新宿スワン』ね。エミちゃん、さすが詳しいね(笑)。どうなんでしょう・・・あのキャラになろうなろう、とがんばってる感じはあったけど・・・

―――厳しい! 綾野剛ってあんなにいっぱい出て、あんなに働いてるのに、それをほぼ全作品見てるファンから絶賛される作品がないってすごいね(笑)。

私、ほんとに好きなのかな綾野剛。いやもう、母のような気持ちで見てるからね~(笑)。

 

 

教育テレビを経て美術系へ 

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―――子ども時代には何が好きだった? 

子どもの頃からNHKが好きだね。『YOU』って知ってる?

―――知らないなー。番組名?

そ、糸井重里がMCで、その時代の若者文化について若者同士で話すっていう・・・

―――(ちひろ)NHKって、昔はあんまり面白くないと思って見てなくなかった?

―――そうね。大河ドラマしか見てなかった。

大河ドラマこそ見てなかったけど(笑)。小学校のとき、風邪で休んで、母は仕事に行って家に一人なんだけど、布団の中からずーっと教育テレビを見ながらプリンとか食べてるのが一番好きだった~。

―――あー、わかるかも。一人で淋しいっていうより、その気ままさが楽しいんだよね。
本とかも読む人だった? マンガとか。

私、マンガ家になりたかった人なんです。

―――そうなんだー! 

小っちゃい頃から絵を描くのが好きで、そしたら褒められて描いて描いてとか言われるからさ、小学生のときの夢はマンガ家だったね。中学生ぐらいになるとお話を作るのが難しいぞって気づいて(笑)。でも描くのは好きだから、じゃあデザインとかイラストの仕事につけたらいいな、と思って大きくなっていく。
で、高校生のときに『ウゴウゴルーガ』があって。


―――あったねー! あったあった。なつかしい。

それこそデジタルの最先端だよね、当時。

―――新しかったよねー!

あんなの作ったら面白そうって思って、美術系の短大をめざすんだよね。



◆いわゆる“ブラック労働”からの転身

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短大ではクラフトデザイン科っていうところにいたんだけど。

―――(ちひろ)あー、ニキちゃんクラフト似合う~!

面白かった、すごく。陶芸して染物して。面白かったけど、そこから仕事には結びつかないよね、なかなか。

―――就職って感じじゃないもんね。

でもいちお、勉強の一環としてマックは使ってたから、そこからチラシの会社に入って。

―――そうそう、その仕事が「かなり徹夜続きだったりしてきつかったけど鍛えられた」ってアンケートに書いてたけど。

たぶん新入社員が20人くらい入ったけど、1年後に残ってたの5人くらいだった。

―――わあ・・・ニキちゃんは何で耐えられたんだろうね。

といっても、1年ちょっとしかいなかったけど。

―――つらいとは思わなかった?

はじめて入った会社だったから、こういうものなのかな、ってのもあった。1日がめちゃくちゃおかしなサイクルになって。クリスマスイブに徹夜したりしたんだよ。しかも会社の中に最後ひとりでさ。

―――いちお新入社員なのに。

そのころはまだ手作業だったんだよね。手書きでバーッと書いて、それを版下の人がそのとおりに文字をいれてくれるっていう・・・

―――ありえないよね、今考えたら! 泣きそう~

そんな時代だったんですねー。わー。昔話だねー。

――― 一度、転職してるけど、そのときは?

1年ちょっと経ったころ、ふとタイムカード見て時給を換算してみると、時給380円だったのね。おいおい待て待てと。

―――まさにブラックだったんですね、今でいう。

で、辞めて。再就職しようと思って1社目に受けたのが、次の会社。

―――某、地域の情報誌ですね。

文章を書く試験があって、「おすすめのスポットを原稿用紙2,3枚に書いてください」っていう試験だったんだけど、書いてる途中で時間がなくなって「つづく」って書いたの。

―――うける!!(笑)

それで受かったからね(笑)

―――でも採用されたんだもん、すごいよ!

前の会社のことがあるから「どんなつらいことでも大丈夫です。だいたいのことは楽しんでやれます」って言ったんだよね。前の会社は、人が続かないってことで割と有名だったから、「あそこでやれたならやれるだろう」って思われたんじゃない?

―――でもよかったね、ブラックに浸かりきってしまってたら怖かったよね。

―――(ちひろ)うつとかになったら本当に大変だもんね。賢いよね、時給換算できて。この話、いろんな人に聞かせたい。

―――しかも1年がんばったっていうのが、次につながるキャリアになってるし。大変な一年間だっただろうけど。

人はよかったんだよね。仕事はきつかったけど、人には恵まれてたから1年続いたんだろうな。

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◆人畜無害っていわれます(笑)

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―――アンケートに「人畜無害な雰囲気って言われる」って書いてあって(笑)。人畜無害っていうか、ニキちゃんって、すごく自然な気遣いをしてくれるよね。

えー。そんなそんな。

―――今日もさ、私、かつてないほど緊張せずに取材に来たもんね。今日は大丈夫、みたいな。考えてみれば、そんなに何度も一緒に遊んでる仲でもないのに・・・。安心させてくれる雰囲気がある。昔からですか? 

どうなんだろう。けっこう気にしいで、いろいろうじうじ考えたりしてるけどね。

―――あら。意外かも。

最近になって、「好きにしていいんだ」って思い始めたかも、急に。今までだったら友だちに合わせようって思ってたのを、「私はいいや」って言えるようになった。・・・え、何これ。年? 厚かましくなったのかな(笑)

―――いやいや、いいことじゃない? 逆に、以前はけっこう人に合わせたりしてたんだね~。

こうしたら申し訳ないかなとか、自分のわがまま言っちゃいけないかなとか。

―――そっかー、やっぱりいろいろ考えてたんだね。でも、気を遣いまくって疲れてる感じでもないよね。自然体。

そう~?

―――友だちづきあいも上手だし、“ぼっちフェス”とか(笑)一人で行動もできるから理想的だよね。

そうかな~。今思うのは、情報誌で働いてたとき、一人で取材に行ってたから、それで鍛えられたのかもしれない。
車の運転も好きだし、写真撮るのも好きになって。一人でバーッと鹿児島まで取材に行って・・・楽しかった。


――― 一人だと自分のペースで動けるもんね。でも誰にでもできることじゃないと思うよ~。行くだけじゃなくて、そこで取材も一人でするんだもんね。苦痛に感じる人もいると思うよ~。

まあ、その会社の人はみんなそうだったからねぇ。

―――それがちゃんとできる人だろうと見込まれたから採用されたってことだよね。

情報誌時代に、飛び込み取材とかもあったから第一印象だけはつくろえるようになったと思うんだけど、その入口から関係を長く続けられる人間になりたいね。

―――今でも友だち付き合いとかも長く続いてるやん。ウクレレも何年もやってるよね。

そうだねー周りの人がいいからね。感謝だね。

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◆久しぶりにちょっとお仕事を

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―――最近、先輩に声をかけてもらって、久しぶりにバイトしたって話・・・

それね。ただただ校正するだけの簡単なバイトだったんだけど、楽しかったー。
ちょうどこの前 出たんだけど、この本1冊分のゲラを読んで校正して。


―――えええ、1冊分、全部?! すごーい。プロの仕事だ・・・!

いや、私ひとりだけじゃないんだよ。何人も同じものを読んでるの。私が気づけなかった間違いもかなりあったし。

―――ちょっと拝見してもいいですか?

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―――(ちひろ)すごい綺麗な本! 文字も見やすいし。デザインが好み~。広がりがある。写真を大切に扱ってくれてる感じ。

―――すごいね、これを1冊作るのは、大変なお仕事だね。お店の取材もあり人の取材もあり。
ニキちゃんは、プロのやり方を知ってる。すごい経験だよね。うらやましいよ。編集のノウハウ、教えてほしいくらい・・・。

いやいや、全然よ~。もう辞めちゃったし・・・。

 

 

◆なぜか「これからの私」座談会に・・・

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―――ニキちゃん、アンケートの「今気になっていること」の回答に、「今後の自分」って書いてたやん。あれ、わかるわ~。うちも子どもが小学生になったしさ、再び自分のこと考えるよね。

エミちゃんとちひろちゃんは、ちゃんと助走ができてるよね。

―――(ちひろ)助走をずっと続けてるだけよね(笑)。

―――長い助走(笑)。なかなか離陸しない(笑)。

―――(ちひろ)もうめっちゃ焦ってるよ。物価も上がってるしさ。

物価?!

―――あ、稼ぎたいってことね。

―――(ちひろ)昔は500円でけっこういろいろ買えたのにさ、今はなんかちょっと買うと500円とかするもん。

―――(笑) 

まさか物価の話になるとは(笑)。

―――(ちひろ)要するにお金がほしいってことだよ(笑)。カメラ、お金かかるしさ。

そうだよね。確かに。カメラは道具をそろえるのがね。

―――でもちひろちゃんは目標がさだまっとうけんさ、そこに向かって離陸するだけでいいよ。って簡単に言うけど(笑)。
方向がさだまってないっていう、このあやふや感がね・・・。
やっぱさ、お金に結びつけるのって大変だよね。別にお金を稼がなきゃいけないわけじゃないし、稼ぐ人がえらいわけでもないけど、稼げたらいいよねって思うわけ。

うんうんうんわかるわかる。

―――もうほんと、いろんな意味でよ! 自分の承認欲求的な面もあり、物価の問題もあり、夫がひとりで働いてるってリスクでもあるよね?

うちとか超ハイリスクだよー。自営だから。あの人がもし何かで倒れたら全部おわりよ。あー怖い。その重荷みたいなものをダンナも感じてる気がするんだよね。

―――(ちひろ)そう、それもあるんだよね。体に悪いよね。

―――妻にもそれなりの稼ぎがあると気持ち的にきっと違うよね。でも稼ぐって難しいよね。

ほんとだね。通ってるウクレレ教室で先生の名刺とかライブチケットとか作ったことあるけど、やっぱりギャラをもらって…って、なかなかムズカシイ。

―――自分の仕事に値段をつけて、お金をいただくってすごい大変なことだよね。だから確実に効率的に稼ごうと思うとパートとかになるんだろうね~。

 

 

◆ニキ「ホントにこんなんで大丈夫?」 もちろんですとも!!

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この前ちょっと考えたんだけど、“四十にして惑わず”っていうのは、「自分は○○です」って言えるようになることかしらって。そんなことない?

―――なるほどー。そうかもそうかも。

「私はこれです!カメラマンです!」っていえるのが四十なのかしらって。

―――“三十にして立つ、四十にして惑わず”だから、三十で思い立って試行錯誤して、四十で覚悟を決めるって感じかね~

昔の四十はもっと年よりなんだろうけどね。そんなこと考えましたよ、こないだ。

―――それはどんなきっかけで考えたの?

まさにあれですよ、エミちゃんたちのイベントで。

―――えー、そうなの!うれしい。

だいぶ考えましたよ、あのあと。

―――ニキちゃん、3年越しで、ついに「ママじゃな」ご登場じゃない。「ママじゃな」を始めた当初から、モデルに誘ってたけんさ(笑)

ああー・・・(笑)

―――ずっとお断りされ続け・・・。

すみませーん!

―――いやいや、もちろんいいんですよ。出る自由もあれば出ない自由もあるので、当然のことなので。でもうれしいことに今回心変わりをしていただいて・・・後悔はないですか? 

ちょっとドキドキはしてた。先日のイベントでいろいろ考えて、フツフツと沸いた「私で何か役立つなら・・・」精神でOKしちゃったけど良かったのかな、って。

―――お断りしてたころはどういう気持ちだったんでしょーか?

人様の前で言うことなんてない・・・というのが一番なんだけど、今もないまま出てしまったけど、よかったんでしょうか~。

―――あ~、やっぱそうなんだね~。ほんとは、そういう人にこそ出てほしくてやってるんだけどね。どうしてもOKしてくれる人は何かをやってる人とかが多いから、結果的にキラキラした感じになっちゃうんだけど・・・(笑)

やっぱ何かがある人じゃないと記事にならないもんね・・・どうやってまとめるの?! 大丈夫?! 何もないけど?!

―――え、全然大丈夫よ! 

いや~、くだらん話が8割やね~・・・。

―――そんなことないって。いや~、不思議。ニキちゃん。人にうまく合わせられるけど、自分のワールドがあるよね。すてき。ちひろちゃんもめっちゃ張りきっとったし、写真も楽しみやね。

(おわり。)

 

 

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                        Thank You!!

 

 
【編集後記】

インタビュー:イノウエ エミ

途中、座談会みたいになってすみません(笑)。ニキちゃんって、相槌の打ち方や、お話を広げてくれるのがとっても上手なんです! やっぱり、編集者の経験が大きいのでしょうか? それとも、そういう人柄が編集者に向いていたんでしょうか? 卵が先かニワトリが先かわからないけど、それがニキちゃんの魅力だよなあと思って収録しました。みんなを安心させて居心地のいい場所を作ってくれる人です。

とても柔らかい雰囲気のニキちゃんだけど、好きなものがいろいろあったり、一人で行動したりと、ニキちゃんワールドもしっかりあるんですよね。自分が確立してるからこそ、力まず人に接することができるのかもなあ、なんて考えました。

それにしても、「お昼を買おうか~」って近所のパン屋さんに行ったら2軒とも定休日だったのにはびっくりしたね。結局コンビニで調達・・・私たちもまったくノープランだったから、ニキちゃん気にしないでね~!(笑)

撮影:橘 ちひろ

ニキちゃん、ありがとうございました!
もう、私の気持ちは全て写真に込めました。
だからあんまり書くことないんだけど(笑)
これってすごいことだよね。
本当になんかもう、うふふ (笑)
最高です。ニキちゃん。

撮影に関しては某動物園の近くの遊歩道でしました。自然がいっぱいで気持ちよくて。
私、かなりはしゃいでいました。
レタッチは課題だった緑の中での撮影で緑かぶりをなくしていい肌色にこだわってみましたがなかなかこれが難しい。
恐るべしグリーン!誰かご指導ください。

『そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう』 の会を開催しました

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こんにちは、“ママじゃな”インタビュー担当エミです。今日は、7月14日に開催された会についての記録です。

(※写真は「ママじゃな」撮影担当の橘ちひろです。ご参加の皆様に掲載許可をいただいています)

『そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう』

会の命名は不肖わたくし。
村上春樹の隠れた名作(と私が決めている)『そうだ、村上さんに聞いてみよう』オマージュです(誰も気づいてくれなかった・・・そりゃそうか笑)。

前・衆議院議員民進党、いなとみ(稲富)修二さん。

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つまり現在は浪人中で(←ご本人による表現です)、地元・福岡にて、自転車で街を走りながらの街頭遊説を始め、さまざまな活動をされています。

地域での集会や、主婦層・若者を対象にした政治勉強会も開催されていて、今回もその一環でした。

こういった勉強会では、支援者を増やそうというよりも、
1人でも多くの方に国政に興味を持ってもらうのが目的とのこと。
もう本当に、すごく大事なことだと思います。
でも実際、政治ってよくわかんないですよね。

ということで、「そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう」

うーん、我ながらドンピシャなタイトル!

今回の参加者は、子育て世代を中心に、主婦が8名、小さい子ちゃんたちが6名。

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会の冒頭、いなとみさんより、

「お子さんたちが泣いたり騒いだりされても、私はまっっっっったく気になりませんので。
 私も6人、子どもがいて、ワイワイガヤガヤは毎日のことで慣れています」


という力強い宣言(笑)がありました。

えっ、お子さんが6人・・・? と、ちょっと驚く子育て中の主婦たち。
一番下のお子さんは2歳とのこと。実はいなとみさんも、私たちと同じ子育て真っ盛り世代なのです。

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2時間超にわたって、いろいろな質問をし、教えてもらい、
参加者からの意見もいろいろ聞いてもらいました。
その中から、いくつかご紹介しておきます。


●Q:「選挙のとき、どうやって選べばいい? 選挙公報を見ても見方がよくわからない。」

→A: 公報では、まず、それぞれの候補者の見出しや一行目など、目立つ部分を見るのがオススメ。それが候補者のポリシー、最優先に行いたい政策だから。
政治とはある意味、優先順位をつけること。予算や人材などが無限ならば、あらゆる分野のあらゆる政策を同時に実行できるが、現実にはできない。だから自分は当選したら何を真っ先に、力を入れてやりたいか、たいていの候補者が最初に書いているはず。



●Q: 「自分が投票してもしなくてもあまり変わらないのではないか? と思ってしまって、選挙に行ったことがあまりなかった。あるときラジオを聴いていると、『たとえ落選したとしても、候補者にとっては一票一票が大事』という話があって投票するようになった」

→A: そのとおり! 立候補した人間は、一票の重みを本当に感じているし、励みになるし、責任をひしひしと感じています。ぜひ投票に行ってください。

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●Q: 「国会で、採決をとれば法案が可決するのはわかっているのに(←与党のほうが議席数が多いから)、わざわざ時間をかけて質疑を行うのはなぜか?」

→A: 国会での質疑はすべて議事録として記録される。法案は基本的な枠組みを示したもので、それをどう解釈しどう運用するか、具体的にこういうケースでは?・・・・等、質疑を重ねることによって法案の内容をより詳しく明らかにすることができる。また、それらの議事録によって、国会での発言と矛盾しない運用がなされることになる。

☆エミ考: なるほどー! ということは、良い質問をすることが大事だし、答える側は真摯に答えなきゃいけない、そして審議を強制的に打ち切って強行採決に持ち込むのは・・・あらためて横暴なのだなあ。国民は、知る権利を阻害されているともっと怒っていいのでは。


●Q: 「子育て中の立場からすると、政治は自分の足元・生活から考えるもの。なので住んでいる町の議員さんは応援しているが、国政となるとどうも遠い話で・・・」

→A: 地方議会地方政治ももちろん大事。ただ、おおもとの予算や政策は国が決定し、国から降りてくるものが多い。なので実は国政も生活に直結している。

☆参加者Sさん補足: 身内が学校に勤めている。たとえば校長が「こういう教育をしたい」と思っても実施できるわけではない。教育委員会も同様。なぜなら、学校の方針は基本的に文科省(国)が決定して、各市町村や各学校はそれに従う立場だから。やはり国政に求めるべきところは大きい。

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などなど。他にもたくさん、興味深いお話を聞けました。
具体的な法案、政策の話や、今後の見通しについてなども聞きましたが、それはまぁ、ここでは割愛しますね。

基本的で素朴な質問にも、民進党に対するちょっと手厳しい疑問にも、ひとつひとつ真摯にわかりやすく答えてもらい、ひとりひとりの声に耳を傾けてもらって、何でも聞きやすい、話しやすい雰囲気だったように感じました。

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お話もとてもわかりやすく、気さくな雰囲気の中にも情熱を感じ、こういった方が今、浪人されているのはもったいないなーと思うのですが、浪人中だからこそ、こんな集まりに来ていただけるわけでもあり、複雑です。

ただ確実なのは、
今、いなとみさんご自身が
「わかりやすい政治」 「生活と政治とのつながり」
についてお話したい、質問を受けたいと強く思っておられるということです。

私たちは、それを活用しない手はありません!

政治ってよくわからない。期待できない。と思いがちですが、
「あきらめないで~」 (by 真矢みき。古い)

政治は本当は私たちのためにあるもので、多くの人が望み、求めれば、政策にも影響する。
それが民主主義のはずです。
逆に、私たちが政治に対して無関心になればなるほど、政権サイドは思うがままにワガママに国を誘導できるわけです。それはやっぱり怖いことで…。

「政治のこと考えてる主婦なんてドン引くわ~」
っていう空気はまだまだ強いですが、
子供たちが将来生きる社会も、政治によって大きく左右されるのだから、
政治に対してもっともっと関心をもち、求めていったほうがいいんじゃないかな?


そんな思いから、「ママじゃな」にも、この記事を載せることにしました。

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(↑ミーハー心をダダ洩らせながら質問しているわたくし☆)



ところで・・・・・・・・以下はとても個人的な感想ですが。

「いなとみさんがもっとも力を入れたい政策は何ですか?」 
と尋ねると、
「それは子育て政策です」 と即座に言われたのです。

どんな家庭環境に生まれた子でも、同じスタートラインに立てるように。
同じチャンスが得られるように。。。。

と。

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本当に大事なことですよね。
むしろ、21世紀の先進国で、それが当たり前に実現できていない現実が悲しいです。

でも。
もしも、いなとみさんが本当にその政策を第一に考えているなら、
その実現のために、今の民進党は最良の場所なのでしょうか? はてさて。
とも思うわけで・・・。

個人は、今の政権に対して批判的な立場でいます。
彼らは各種支持団体のほうは向いているかもしれないけれど、民主主義にとって大事なものをなおざりにしているように思えてなりません。
だけど、それじゃあ民進党なり、ほかの野党を積極的に支持できるかといえば・・・うーむ。

メディア報道もどうも偏っているようだし、自分も印象操作されている部分があるかもしれません。

それでも、
本当に生活者のほうを向き、
一人一人の人権多様性を重んじ、
社会的に弱い存在の代弁者でありうる政治家の顔が見えれば・・・。
口先のPRでなく、信念と政策実行能力を示す政党があればどんなにいいか。と思うんですよね。
いなとみさんには、そんな政党で活躍してほしいなあ。
民進党がそんな政党になればいいんでしょうけど。。。。

1つ尋ねて1つ知れば、また1つ新しい疑問がわいてくる。それを考える。
その地道な繰り返しと、輪の少しずつの広がりが、やがて大きなパワーになりますように。

会の終了後、「面白かった」「とてもいい機会だった」と口々に言うご参加の皆様を見て、そんなふうに思ったのでした。

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次回の衆院選でいなとみさんが当選してしまう(しまう?)前に、
また私の周囲でも「そうだ、聞いてみよう」会をやれたらなーと思っています。そのときはみなさん、ぜひお越しくださいな。 


ミーハー心や興味本位からのスタートで全然いいと思うんですよね。
普段着OK、子連れOK、いろいろ質問するも良し、のんびり聞いてるも良し、男前のいなとみさんに握手を求めるも良し(笑)。自由な会に身をおいてみませんか。

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                                                       (文:イノウエ エミ  写真:橘 ちひろ)                                              

vol.27 伊藤ともこ の 「ママじゃない私」 ポートレート

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伊藤ともこさんは、中2・小6・小2と3人のお子さんのお母さん。そして、那珂川町の町会議員さんです。お母さんたちで組織する「ふくおか市民政治ネットワーク」から、2013年に初当選。今は2期目をつとめておられます。以前、ここに出てくれた 茉莉子ちゃんのご縁で知り合った伊藤さん。とってもざっくばらんでキュートな方です。でも、どうして議員に・・・? インタビュアー・エミは興味津々。



◆ほんとは、家でゴロゴロするのが一番好きなんです

 

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―――とってもお忙しいかと思うんですけど、アンケートの回答では「自分の時間はある」と書いてあって、びっくり。

ありますあります。朝5時ごろから、家族が起きてくるまで1時間ぐらいあるし、夜は夜で、みんなが寝たら自分の時間。家事したり仕事したりしてますけどね。

―――家事や仕事でも「自分の時間」って感覚なんですね。

ひとりの時間が割と大切というか。

―――わかります。お料理とかもお好きそうですよね。

好きだけど、余裕がないですね。ばーーっと作って「はい、食べて!」みたいな。作ってる姿は見せられない~(笑)。一心不乱に、わーーってしてる。 

―――お子さんたちも食べ盛りだから、量もすごいでしょ。

多いですねー。予測したよりも明らかにたくさん食べるんです、家族が。

―――えーっと、毎日のことだから予測つきそうだけど、予測より食べるんだ(笑)

学習能力がないんでしょうね(笑) 毎日同じことを繰り返している(笑)。

―――伊藤さんは、もともと活動的なほうですか?

全然ですよ! 私、家にいるのが一番好き。あわよくば、ずーっと布団の中で本読んだりお菓子食べたりしときたい。

―――えーっ! ゴロゴロ派ですか?!

そう! だから、こんなこと言うとよくないと思うけど、ほんとは、研修会とかもあんまり行きたくない(笑)。

―――いいんですか、言っちゃって!

ありのまま言いますから。選ぶのはまかせます。

―――わかりました!(載せました 笑)

でも行けば絶対に勉強になるから、自分を奮い立たせて、行きます。

―――うーん、もともと活動的じゃない人がそこまでやれるのはすごい。

一期目はほんと、化粧したまま、服そのままで寝てたりとか。きつかったです。普通の主婦でしたから。

―――あ、専業主婦だったんですか?

そうです。私、高卒で、7年くらい一般企業に勤めてて、夫の転勤を機に仕事を辞めてからは専業主婦

―――立候補したとき、一番下のお子さんは・・・

3才になる前ですかね。

―――うわー、すごい!!!

ようやるよねぇ、冷静に考えてみたら(笑)

―――そんな、他人事みたいに(笑)

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子どもたちにとってはこの町がふるさとだから

 

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―――もともと政治に興味があったんですか?

まったく! 議員さんって雲の上の存在と思ってたし、ふくおか市民政治ネットワークも、大変そうだから関わらないでおこうって思ってたんです。最初は。

―――そうなんだー。そこからどうやって市民政治ネットに入ったんです?

なんか、3人目が1歳ぐらいになったころ、子どもにどういう背中を見せられるかなと思ったんですよね。そのころ、市民ネットにも若い人が増えてきて、楽しそうな様子もあって。それで、この一員になって何かできたらいいなって。

―――それからすぐに政治参加へのモチベーションは上がったんですか?

いや、全然。子育ても大変だし、何回かやめようと思ったこともありました。

―――それがなぜ、議員に立候補を・・・?

前職の議員さんが「次は伊藤さんに」とおっしゃってくれて。最初は「絶対無理!」と思ってたんですけど、お話を聞いて「子どもたちにとってはここがふるさとだから、ふるさとをよりよくするお手伝いができるなら・・・」と、ちょっと心が揺れたんですよ。

―――おお~。

私にとっては、小さいときから育った静岡県三島市って特別なんですよね。それと同じで、うちの子どもたちには那珂川町が特別なところになるんだから、がんばろうかな?って。で、もちろん夫にも相談して、夫婦で前職の方から話を聞いたときに、夫が「面白そうだからやってみれば?」って。

そこからはもう無我夢中。まずとにかく選挙に通らなきゃって。その先に何が待ち受けてるか考える余裕なんてなかったですよね。まったく無名だったのに、よう通ったなあって。みんなのがんばりと、市民ネットの歴史があったんだなあって。


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◆いないと困る、でもウザい夫(笑)

 

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―――アンケートで、ダンナさんについて「いないと生活が成り立たない」と書いてありましたね。

一緒に子育てをしてますね。以前は仕事が忙しくて家に全然いなくて、1人で3人の子育てをしてる感じだったけど・・・

―――そのころは、お子さんたちもまだ小さくて手がかかってたでしょう。

そうそう。もうね、期待しないようにしてた。

―――あー、主婦あるあるだ。戦力に入れないんですよね、最初から。

期待すると腹立つからね。でも、夫も大変だったと思う。あまりにもブラックな働き方で、休みもないし、地域の活動もできないし、友だちとの飲み会にも行けない。顔がもう土色でしたから。

―――ダンナさんの健康自体が心配な状態ですね。

それで転職して、所得はかなり減りましたけど、でも時間があるから人間らしい生活もできるし、地域でもPTAの副会長、子ども会にも行ってくれる。私が夜、出て行かなきゃいけないときは子どもたちを見てくれるし、家事はそこまでしないけど、洗濯は夫の係です。

―――選挙に出るのを「面白そう」っていうのがすごいですよね。

珍しいですよね~。たぶんすっごく能天気なんだと思いますよ。あんまり先のことも考えてないし・・・(笑)。

―――あのー、アンケートに「ウザい」って書いてあったの何ですか? 私、このアンケート30人近く繰り返してきて、ダンナさんのことウザイって書いた人、初めてだったんですけど(笑)

(ちひろ) しかも2回も書いてある(笑)

大事なことは2回(笑)。なんかねー、自分大好きなんですよ、夫。自分の話はしたいけど、人の話は聞かない(笑)。もう1から10まで自分の話をしたくて、そこに子どもが入ってくると「いま俺が話しとろうが」みたいな。

―――自分優先なんだ(笑)。

完全、自分優先(笑)。

―――あのー、なんで結婚したんですか?(笑)

結婚の決め手は、夫のお父さんとお母さん。仲良いんです。こんなに両親が仲が良い家庭環境で育った人に間違いはないと思って。

―――あー、なるほど。それは確かに。・・・って、本人の良さは?(笑)

本人の良さは、えーと(笑)。とっても社交的なんですよ。

―――仲が良い家庭で育ったのも関係あるんですかね。自己肯定感が高そう。

高い高い。絶対そう。

―――大事にされて、幸せに育ってこられたんでしょうね。

私はすごいいろいろ言うから、今はちょっと不幸せかもしれないですね(笑)。

―――(爆笑) 子どもたちは、そんなお父さんが好きでしょうね。

あ、そうですね。昨日も小学校でマルつけのボランティアがあったんですけど、私が行くつもりで申し込んでたら、娘が「パパがいい」って。

―――えええーっ。すごい。かわいい。うれしいですね、パパ!!

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卓球だけは走れる!

 

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―――アンケート見てると、金髪のヘビースモーカーだった時期がある、とのことですが・・・もしかしてヤンキーだったんですか?

ヤンキーじゃないです。社会人デビュー?(笑) 学生時代は、部活がハードだったんですよね。毎日練習だし、合宿もあるし。

―――卓球部で、県大会は常連、東海大会にも行ったことがあると。中学高校とやり続けたってことは、すごく好きだったんですね。

私、基本、動くの大嫌いで、ほんとインドアなんですけど、卓球だけは動けるんですよね。卓球だけは、玉がぴゅーっと飛んでいったら走っていけるんです。

―――ははははは(笑)。集団行動とか上下関係は、うまくやれるほうですか?

苦手です。できれば組織にも属さず自分の考えだけで生きていきたい。

―――わー。じゃあ、議員生活、すごく窮屈じゃないですか? 普通の会社員なら、仕事が終われば気をゆるめられるけど、議員さんって、不機嫌な顔して町を歩いたり、ちょっと駐禁・・・とかもできそうにない。

そうですね~。でも、公務は当然しっかりしますけど、他はあんまり考えてなくて。「どうしてジャケット着てこなかったの?」って言われたこともありますね。自覚が足りなかったかなとも思うし、皆さんの側の「議員とは、こうだ」っていうイメージもまだまだ強いのかもしれない。

―――議員になってから、周りの見る目とか変わりました?

変わった方もいたかもしれませんね。友だちは普通に話すけど、でも会う機会はやっぱり格段に減って、こうやってどんどん離れていくのかなーって思ったり・・・

―――あー。切ない。

選挙間際に反省したんですよ。忙しさにかまけて友人関係がおざなりになってたな、と。本当はそういう身近なところから現場の声を議会に届けないといけないのに、なんかこう、資料を読んだりとか、自分が用事があるときだけ会いに行ってたなぁと思って、友だちに「飲み行こう」って急に誘ったら、4人中、2人来てくれて。

―――うれしいですね!

日ごろからの付き合いってやっぱり大事だよね。

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議員のママへの子どもたちの反応は?

 

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私、本当は人付き合いも得意じゃないし、文章書くのも苦手。まして街宣なんて、最初はいったい何をしゃべればいいのかと。道筋で、全然知らない人に向かってしゃべるんですよ?

―――変ですよね、考えてみたら。

しかも選挙の時なんて、ピンクの台に乗ってオレンジのコート着て、タスキをかけてピンクの旗ですよ! ほんとはひっそり生きていきたいのに・・・

―――お子さんたちの反応はどうですか?

やっぱり、母親が目立つことで子どもたちがどう見られるか、心配だったんですよね。それで上の息子に「大丈夫? いろいろ言われたりもするやろ?」って聞いたら「だいじょうぶ。全然嫌じゃない」って。
それとか、伊藤ともこのでっかい看板がついた選挙カーで回ってるときに、長男が下校時間で友だちと通りかかったことがあって、「おー!」って手を振ったら、「おー!!」って友だちと一緒に振り返してくれて。


―――あー、うれしいですね。

驚きました~。あ、手振ってくれるんだ、イヤじゃないったい、って。子どものおかげでけっこう中学生とかも反応がいいんですよね。あ、イトタイのお母さんやん、みたいな。
そもそも、私の活動の原点って子どもだなと思うんですよね。知り合いが1人もいない福岡に来て、子どもが生まれて、育児サークルやグリーンコープから人の輪が広がったので、ありがたいなと思ってます。


―――1期4年間をつとめて、大変さもわかったうえで2期目も出たっていうのは、やっぱり強いモチベーションがあったんですか?

本当は、下がった時期もあったんですよ。もうやめたいって。ネット那珂川もたたもうかと思ったことがありました。精神的に参ってしまって・・・。一緒に事務所を動かしてくれてる人たちも同様で。

―――えっ・・・。めちゃめちゃピンチじゃないですか。

いろんなしがらみがつらくてですね、そういうマイナスの時期もあって・・・。でも、何がきっかけだったか、「やっぱりがんばろうよ」ってなったんですよね。生活の声を届けていくのは自分たちしかいないし、議会を見ていると、お母さんたちの声がなかなか届かない現状もあったし。

―――町会議員は何名なんですか?

17名です。女性が4名。全員、政党に所属しているんですが、女性で若いからかな?って思うような対応をされたこともあります。なんか・・・女性という性って、大変ですね、男性中心社会の中では・・・。

―――主婦として日常生活をしてるのとは段違いに、女性への風当たりの厳しさを感じることがありそうですけど・・・そういうのに負けないガッツみたいなのを持ってるほうですか?

私、負けず嫌いなんですね、卓球やってたころから。だからほんと負けたくないのに、今全然練習できないから、負けるのが悔しくて悔しくて・・・

―――あ、卓球の話ね(笑)。

ほんと、卓球スクールに通いたいんですけど、でも生活を考えたらこれ以上無理だよなって。

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◆命と子どもを守る。困っている人をそのままにしない

 

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―――伊藤さんや市民ネットの政策としては、やっぱり子どものことが多いですか?

そうですね。「命と子どもを守る」というのが基本理念です。

―――議会ではどういうことを訴えられてますか?

やっぱり子どものこととか。ハード面よりソフト面のほうが多いですね。こういう建物を作りたいとかいうよりも、もっとここに人材を配置したら子どもたちのためになるんじゃないか、とか。

たとえば、発達障害子どもたちについて、指導する側にも迷いや悩みがある。そこを支えるという発想がまだあまりないんですね。支援学級の支援員さんも、採用したらすぐ明日から行って、みたいな。そうなると、やはり支援する側も続かないんですね。だからもっと研修会や勉強会をしよう、とか。
この勉強会は、お母さんから聞いた話がきっかけで一般質問を行なって実現したことで、過程ではたくさんの方からそれぞれの立場のお話を聞いたりして、私自身の勉強にもなりました。


―――なるほどー。勉強会、本当に大事なことですね。

私自身、子ども時代けっこう困っていたから、困っている人は1人でも減らしたいなっていうのはありますね。子どもでも大人でも。

―――お母さんが入退院を繰り返されていたそうですね。

はい。だから手作りとか、そういうものにすごく餓えてたと思います。中学校はお弁当だったんですけど、白いごはんにウインナー5本とか・・・。
今となっては、作ってくれるだけ有難かったと思いますけどね。父が仕事がある中で作ってくれたり、面倒を見てくれて大変だっただろうなと思うけど、やっぱり行き届かずに、家庭環境の中で学べなかったこともあって、苦労した部分はあるかな。


―――そういったことで、ご自身でコンプレックスを感じたりしましたか?

今もあるかもしれない。出産のときも、里帰りしたり、自分の母親に頼る人が多い中で、私は頼れない。いいな、羨ましいなと思っていました。でも、今があるのは両親のおかげだとも思います。自立心があるのも、何かあってもそんなにめげないのも、育った環境のおかげかな、と。

―――そんな経験も、社会的に弱い存在に対する目線につながっているのかもしれませんね。困っている人を助けたい、という。

なおかつ、行政って “手あげ方式” なんですよね。「助けて」と言った人は助けるけど、言わなかったらそのまんま。そのまんまになってるところを掘り起こしたいんですよ。私も子どもの頃は、自分の家が普通の家庭と違うと悟られたくなくて黙ってた。でも本当は困ってた。そういう子をどうやって支えていくか・・・。

でも、議員に立候補したのは、ほんと直感かな~。直感で生きてきた人生なので(笑)。


―――人生、結局、直感だったりしますよね。

(ちひろ)直感が正しかったってこと、けっこうありますよね。

悩んでもしょうがないもんね。家買うも、結婚するも、わかんないじゃん(笑)。

ただ、楽しいことや好きなことだけやってればいい、っていう感覚もないんですよ。やっぱり、メリットがあればデメリットもあるように、いいことばっかりで生きていけるはずないと思ってて。自分に負荷をかけることで、見えてくるものや、いいこともあるかなって。一生懸命生きてれば、なんか見返りあるかもとか(笑)。


―――見返りというとなんか語弊があるけど(笑)、よくわかります。

何か読んでいたときに「物事は全て必然だ」という文言を目にしたんです。この言葉と出会ってから考え方が変わったと思います。嫌なことがあっても、「これは必然で、真摯に向き合えばきっと解決して、乗り越えられる」と。

自分から主体的にやることで得られるものってありますよね!

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◆まずは家庭から / 100歳まで生きたい!

 

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―――町のための議員活動だけど、町の人のがわでも協力できることってありますか?

もう、いーーーっぱいありますよー!

―――何ができるのか、そういうの教えてほしい。

ほんと何でもいいと思うんですよね。学校の中のボランティアを引き受けるとか、地域活動も・・・。子どもたちと接して顔が見える関係が作れればおのずと防犯に役立つし。でも、どこから?と考えると、難しいのかな。

―――政治って、何となく遠い世界で、関係ない人たちがやっているように感じてしまう・・・

実感がつかみにくいですよね。政治家が決めたことが自分たちの生活にどうかかわってくるのか・・・。でも、やっぱり住民がチェックして意思を表明していかないと。国会を見ていても不安ですよね。ちっちゃい声かもしれないけど、あきらめずに上げていきたいなって。

―――その人数を増やしていくことが大事ですよね。よくわからない、興味ないっていう人たちをどう巻き込んでいくか・・・

そうですよね! ああ、夫にもっと丁寧に説明するとこから始めないと~。「俺、わからん」って言われたらすぐあきらめてしまってた(笑)。でも、それが一般的感覚なのかな。政治イコールわからん、みたいな。まずは家庭内からですね(笑)。

―――伊藤さん、アンケートに「100才まで生きたい」って書いていましたよね。

しかも健康で生きたい! 100才まで。

(ちひろ)長生きしたいって気づくのって、普通もうちょっとあとですよね(笑)

最近考えるんですよ。あと何年生きられるのかなーって。何ができるかな、悔いのないように生きたいなと思う。

―――それにしても、100才ってけっこう望みが大きいですよね~。

そうですかね(笑)。

―――80才、90才の人生も楽しめると思います?

楽しめるんじゃないかなーと思って。楽観的なんですよね。私、100才でも自転車に乗ってたいなって思って。人に言ったら「それやめたほうがいいよ、危ないよ」って言われたんですけど(笑)。

(おわり。。。なんだけど、ちょっと続く(^-^) )

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後日、議員生活について、もう少しおたずねしてみました。以下、メッセージのやりとりをまとめたものです。

 

議員をやっていてよかったなと思うのは、町が良くなるための活動をしている人にたくさん出会えたことです。マンパワーがあってこその那珂川町なんだなぁ、と。きっと議員にならなかったら気付かなかったと思います。

周りの仲間たちにも本当に感謝しています。私たち市民政治ネットは、お母さんたちのボランティアで手作り選挙を行っていますから。彼女たちの協力なしでは、2期目の選挙で良い結果を残すことはできませんでした。

そして議員生活の原点にあるのはやっぱり子どもたちかなと。私、人生でこんなに思い通りにならないって育児が初めてだった(笑)。たくさんの人に支えられて、どうにか育児ができているし、子ども達のおかげでたくさん知り合いができました。1人では生きていけないことに気づいたし、自分が支えてもらった分をみなさんにお返ししたい。助け合いを広げていきたいと思います。


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【編集後記】

インタビュー:イノウエ エミ

世代の、しかも専業主婦出身のお母さん議員とお話しできる機会をいただけて、とてもうれしかったです。

でも、伊藤さんは、議員としてというよりも「インタビューを通じて自分のことを知りたい」と言ってくださって。なんて素敵~~~! そうです、何歳だろうと、どんなにベテランお母さんだろうと、「自分のことを知りたい、考えたい」って、とても素直で、そして大事な欲求だと “ママじゃな” は思っています! 2時間くらいのインタビューで伊藤さんの核心まで迫るのは難しかったけれど、伊藤さんはきっとこれからも、自分を問い、自分と向き合っていかれることでしょう。素敵です。

もともと政治に興味があったわけではなく、それどころか家でゴロゴロしてるのが好きだというお話にはびっくり。でも、人の心の中には、自分でも気づかない思いのしずくがそっと溜まり続けていて、何かのきっかけであふれ出てくるのかもしれませんね。
そして、町は、政治は、マンパワー。「自分たちの手でよりよくしていこう」という思いはきっとつながる。これからもっと助け合いが広がりますように。私も、その思いにこれからもっとつながりたい。パワーをもらいました。


撮影:橘 ちひろ

久々の本編の取材。すごく楽しかったです。
伊藤さんは若々しくてはつらつとしていて、なんでもざっくばらんにお話してくれました!
カメラもあまり意識せず過ごしてくださったのでとても撮りやすかったです。
笑顔なんかもう、本当の混じりっけなしの笑顔で。私たちの年代でこんな方は本当に珍しいと思います。

そして、旦那様が思わずお家に帰ってこられて、ご夫婦での写真をとる事が出来て本当にラッキーでした。
インタビュー内容は「夫、ウザイ!」ですが 笑、 写真をみたらどんなご夫婦か一目瞭然でしょう!?
最高!!写真ってやっぱり表れます。
すごくいいのが撮れて私は幸せです。
伊藤さん、旦那様、そして連れて行った私の息子(2歳)とたくさん遊んでくれたお兄ちゃん、本当にありがとうございました。