“ママじゃない私” ポートレート

いつものあなたの、いつもと少しだけ違う顔。いろんなママたちの、「ママじゃない顔」ポートレート。

育児サークルにおじゃましてきました!


こんにちは、温泉で顔を洗ってきたエミです。

さる某日、息子が未就園児のころお世話になっていた地域の育児サークルにお邪魔してきました。隔週の活動ではありましたが、1年9か月ほど在籍していて、後半の一年は役員もしていた(クジで当たった。いや、外れたというべきか・・・)ので、古巣といっても過言ではなーい!(先輩風の強風注意報)

もちろん目的は「ママじゃな」のPR活動。前々から「育児サークル的な場所でこそ、ママじゃなを紹介したい!」と思っていたので、現在の代表さんとスケジュール調整を重ね、とっても楽しみにしていました!


◆石投げて当たった人を引っ張ってきたい

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(撮影 橘ちひろ


「ママじゃな」を始めるときから、「いかにも素敵なママたちが並ぶショーケースみたいにはしたくない」とちひろちゃんと話していました。

雑誌やテレビでも、よくありますよね。輝いている女性を特集したり連載したり。それはたいてい、バリバリ働いてるとか、料理や美容などが得意分野とか、オリジナルな子育てをしているとか、そういう、スーパーでスペシャルでマーベラスで、ビビッドまたはナチュラルな・・・とにかく、すばらしい人たちなんです。

でも、私たちがやりたいのはそういうのじゃない。むしろ、すごい美人さんとか、なにか特別な趣味や仕事を持ってるようなママは、普段から誰の目にも明らかなほど輝いているだろうから、わざわざ取材するまでもないと思ってました。


「ママじゃな」を始めたころに私がよく言ってたのは、「誰でもいい。適当に石を投げて当たったママを引っ張ってきてインタビューしたい」。なんか暴言みたいですが(笑)本心でした。

どっちかというと、子どもを産んでからは何となく子ども中心に生活していて、「最近、ママしかやってないかなー」って人にアプローチしてみたかった。

なぜなら、私もそうだからです。そっち寄りにいて、「子どもはもちろんかわいいし大好きだけど、なんとなく、子ども産んでから“自分”がすごく小さくなったみたいな、自分から子育てをとったら、なんにも残らない感じってあるよなー」と、時々思ってました。「他の人はどうなんだろう? こんなこと思ったりしないのかな?」と。

◆ママになっても、かけがえのない「自分の人生」は続いてる

 

時々、ママ友について、「看護師やってました」、「職場結婚でダンナは10才年上」とか「旅行が大好きで独身時代はエジプトにも行ったことが」「EXILE大好き、この週末はコンサート!」などなど、ママ自身の個人情報(笑)を小耳に挟むと、みなぎってました! 

みんなみんなに、ママとしての顔だけじゃなくて、「その人自身の顔」「その人自身の、それまでの人生」があって、それは、まさに千差万別なんだなと。ママ友の世界は広い。これまで、自分の周りにいなかったタイプの人も続々登場! これだったら、歴史オタク大河ドラマオタク(←私のことだ)がひとり紛れ込んでいても不思議じゃない!! そう思うと、楽しくて、肩の力が抜けるようでした。

みんなそれぞれなんだ。ママやってるけど、「ママ」って生き物オンリーになったわけじゃなく、自分の人生は産前も産後もずっと連続してつながってる。

今は子どもが小さくて、動きやすくて汚れてもいい適当な恰好してても、髪の毛振り乱してても、行動範囲狭くても、もしかしたらそのままオバサンになってしまうのかもしれなくても、子ども産む前に20年も30年も人生があってそれぞれにそれなりの経験を積んできて、さらに今は子育てという経験を積んでいる最中なんだ。ママになっても、かけがえのない「自分の人生」は続いてる。続いてく。誰だって!!

そんなことを確信するために「ママじゃな」をやりたかったし、できれば、そういう気持ちをシェアしたかったのです。





実際は、ネットに載せるって結構なハードルなので、誰にでも取材OKしてもらえるわけはなく、やはり、日ごろから表現活動をしているような方が引き受けてくれやすい傾向があります。人によっては、「ママじゃな」は「素敵なママたちのショーケース」に見えていたかもしれません。

でも、そうじゃないんですよ! これはあくまで「結果」であって、私たちはことさら素敵なママを探しまわってるわけじゃない。私の理論でいくと、みんな素敵でみんな面白いんです。そう決まってるんです(断言)。

それに、何かに打ち込んでいる人は確かに魅力的で、お話を聞いていてもすごく刺激的ですが、そんなママたちも、悩んだり、自信をなくしたり、ひらきなおったりしながら歩いているんだな、と、取材してるとよくわかります。特別な人はいない。

一方で、今は子育て以外に特にこれといったものはないかな、と自分では思っている人も、お話を聞いてると、やはりこれまでにいろんな経験をしていて、そこから変わったところ、変わってないところ・・・すべての経験が「今の自分」を作っている。子ども産むくらいの年齢にもなると、どんな人にも「深み」があるものだなあと、つくづく感じます。


◆多様化の時代を生きる子どもたちに

 

取材では、モデルさんのことを多少なりとも知るために、あらかじめアンケートに回答いただいてます。

その中のいくつかの質問を、今回おじゃました古巣の育児サークルの現メンバーにも聞いてみました。座談会というか、テーマトークみたいな感じで。いろーんな答えが出て、面白かったですよー。

子どもを産む前は仕事が忙しかった」という人が多かったです。 子どもがキライでした」という答えも。 「スポーツが大好き」 「お酒が大好き」 「実は家で内職をしています」 「ダンナさんとは付き合う前の6年間ぐらい普通の友だちでした」 「現状の自分時間の満足度は15%」・・・!! エトセトラ、エトセトラ。

1年近くも一緒にサークル活動をしてきても、「ええ、そうだったの?!」ってみんながびっくりする情報もたくさん出てたし(隠してるわけじゃなくても、機会がないから言わないってこと、たくさんありますもんね)、「そんなの考えてみたことなかった・・・」と、みんなして考え込むような場面も。


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ママじゃなを始めてから、「恥ずかしがったってしょーがない!」と思うことの増えたわたくし、この日も、最後に「今日の感想を書いてください」と超あつかましいお願いをしてみました。

女子会みたいで楽しかったです
みんなと面と向かっていろんな話ができて貴重な時間でした
ママになってもそんなに変わってないつもりだったけど、やっぱりずいぶん変わったんだとつくづく思いました
自分の話を聞いてもらえたことがうれしかった
質問の答えを考えてる間は、少し子どもから離れている自分に気づきました

など! いやー、その場でネガティブな感想なんて書けませんもんね。みなさんの思いやりに感謝。でも、ちょっとは本心も混じってます・・・よね?!(楽観的)

もともと自分のことを話すのは得意ではないので絞り出すのが大変でした
という感想も。ごめんなさいー。そういう方もいますよね。正直な感想ありがとうございます。

「ママじゃな」を始めた経緯について等、お話させてもらったことに触れて、

「いろいろな人を知れば知るほど、みんなそれぞれなんだから、自分もこれでいいんだ、と思って楽になる」
というお話に とっても共感しました。真理だと思います。多様化の時代を生きる子どもたちに伝えていきたいことですね


と書いてくださった方も。本当にうれしかった! 


そうなんです、子育てしてると、よく「子ども自己肯定感を育てることが大事」なんて言葉を聞きます。私、子どもを産んでから「自己肯定感ってなんだろう?」となんとなーく考えてて、今では「なるほど!だから大事なのね!」ってすごく納得してるんですが(詳しくは割愛、また別の機会に・・・)、

 

子どもの自己肯定感を育てるためには、まず、親自身が自己肯定感を持っていることが大事なんじゃないかな

と、最近ますます思ってます。子どもって、親の態度をよーく見て、感じ取ってるものですもんね。


ところで「自己肯定感」って、「自尊心」とは違うんですかね? 昔は自己肯定感って言葉、あまり聞かなかったですよね? 「自己責任」もだけど。余談ですが。


友だちが以前、「子どもが幼稚園ぐらいの年になると、けっこうみんな、イロイロやり始めるもんよ(趣味とか仕事とか)」と言ってました。幼稚園児の親になって周囲を見渡すと、ホントそうだなと思います。やっぱり、引きこもりがちだったり、ママ生活に戸惑ったりするのは、初めての子育てのとき、子ども(下の子)が赤ちゃんのときが多いですよね。

そういう時期のママたちにも近しい「ママじゃな」でいたいと思います。みんなそれぞれ違うんだけど、自分なりに頑張ってるのは同じなんだよな、と思えるような・・・私と、あそこに載ってる人と、きっとそんなに変わりないんだよな、と思えるような・・・。

市内各地の育児サークルさん、どうぞ呼んでください(笑)。(あ、モデルでも座談会でも、お問い合わせは、mamajanai.watashi@gmail.comまで~)
古巣の現メンバーのみなさま、お世話になりました!!

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(文と当日の写真、イノウエエミ)