“ママじゃない私” ポートレート

いつものあなたの、いつもと少しだけ違う顔。いろんなママたちの、「ママじゃない顔」ポートレート。

ご紹介:「はいっ、おべんとう。」にご出演!


こんにちは、息子にウイルス性胃腸炎をうつしたエミです。

突然ですがみなさん!

RKB福岡TBS系列局)のミニ番組「はいっ、おべんとう。」に、
ポートレートvol.14 で登場してくれた、リアル若草物語こと4姉妹のママ、
たにぐちあかねさん
が出演されます!!


「はいっ、おべんとう。」ホームページ
http://rkb.jp/lunchbox/

3月13日(金) 21:54~ オンエア

ポートレート記事でも、見事なパンや料理の写真を紹介しましたが、今度は映像で作る様子が見られる!!
もしかしたら、4姉妹もわちゃわちゃ出てくるかも!!

・・・ということで、私自身、楽しみでなりません!!録画予約しまくります!(1台ですけど)

本人にも、ここでの宣伝許可をもらっています(笑)。
よかったら、ごらんくださいね。
見たよー!って方がいたら、教えていただけたらうれしいです。

 

↓ 作る作る!語る語る! ・・・な、あかねちゃんのポートレート記事はこちら。



ところで・・・
 この番組、恒常的に出演者不足で、募集中だそうでして。
 出演してもいいよ、という方、推薦できる人がいる方があれば、
 私までご一報くださーい。  ※下部、追記をごらんください!

 実際に撮影を経験したあかねちゃんは、
 「すごく良い経験だった」と言っています。

 家族の記録が映像に残せるのはもちろんのこと、
 子どもが、撮影スタッフ・・・真剣に仕事をする大人たち・・・を間近に見られる貴重な機会だったと。

  参照: あかねちゃんのブログ

 チャレンジしてみたい方いたら言ってくださいね。
 といっても、私べつにRKB関係者じゃないんですけどね!
(以前勤務していた友だちから回ってきた話です)

 ちなみに、報酬はないけど、久原本家(茅乃舎)製品の詰め合わせがもらえるらしいです!!)

 

※追記 

この文章をアップしたあとで、なんと、番組が今月いっぱいで終了するとの情報が・・・・(> <) すみません!!

もし、似たような企画などを発見された方は、ぜひ応募されてみてくださいね。
一度きりの人生、今だけのこのとき、けっこう「やったもん勝ち」なことって多いなーと思っています(大げさ)。

 

そして私、友人知人のテレビ出演を見るの大好きなので、出るときは教えてくださいね~( ̄m ̄* )

 

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番外編: 子ども と 「物語の力」


こんにちは、エミです。最近面白かった本は、朝井リョウの『時をかけるゆとり』です。帯には「圧倒的に無意味な読書体験」というPR文句が書いてありました。

時をかけるゆとり (文春文庫)

時をかけるゆとり (文春文庫)

 



●読書の効用

 

私は割と本を読むほうかもしれませんが、「自分の子どもを本好きにしたい」「そのためにいろんな本を読み聞かせよう、与えよう」とは、それほど強く思っていないんです。何事も、「さあ好きになれ、ホイホイ」ってやって、好きになるもんじゃないと思うし。

何より、私自身、本は読めども、人間的にも母親的にも未熟な、しがない専業主婦なので、「本を読むと立派な人間になれる・・・なんてことはない☆ 」と地で証明してるんですよね(笑)。我が家でも、本を読む私よりほとんど読まない夫のほうが、よっぽど人間できているように思います(笑)。

でも、子どもってたいてい、絵本を読んでもらうの、好きですよね。子どもは「よんで」と持ってきますし、読んであげると、絵本の世界に入っているのがわかります。その様子を見ていると、成長するために食物を摂取し、体を動かして遊ぶように、子どもは、絵本つまり物語も、必要なものだと本能的に知っているのかなと思ったりもします。

だとしたら、絵本の力、物語の力ってなんだろう? ・・・と、時々、考えるともなく考えることがあるのです。

子育て関係の記事などを見ると、読書の効用として、

    • 語彙が豊かになる、文章力がつく
    • (上と関連して)基礎学力が向上する
    • 身近にはない世界を知ることができる
    • 想像力他者への共感力が育まれる

 

などと書いてありますが、「語彙を豊かにするために」「知識を増やし想像力を育むために」etc・・・・のために物語を読ませるというのは、正しいんでしょうが、どうもピンときません。なんだか、ゲームの中の畑で作物を実らせるために水やりをする、みたいな即物的なものがあるというか・・・。

 

 

●物語の主人公のように (月9『デート』めっちゃおすすめです!)

 

で、ドラマの話になるんですけど(笑)。みなさん、今(2015年1~3月期)の月9ドラマ『デート』見てますか? 

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これ、めっちゃ面白いんです!! 私、このドラマのおかげで憂鬱なはずの月曜日が楽しみです!! 「今日はデートだから」「デートのためにがんばろう!」「デートの前にお風呂済ませなきゃ」と、字面だけだと、まるで不倫妻みたいになってます。お腹がよじれるくらいに笑えて、そして泣けるドラマなんですよぉぉぉ。

やばい、ドラマのこと語り始めると止まらない。。。。(笑)

えーっと、このドラマで長谷川博己が演じる谷口巧という35才男性は、健康体でありながら、大学を卒業してから一度も働かず、家からもほとんど出ることなく、母親のわずかな収入で扶養してもらって、読書や映画鑑賞などを通じて教養を磨いている・・・いわゆる「引きこもり」の「ニート」なんですね。本人は、大いばりで高等遊民だ!」と主張しているのですが。

そんな彼が、老いを間近にした母親の体調不良をきっかけに、「新たな寄生先」を探すため結婚相談所に登録して、ヒロイン藪下依子(杏)と出会い、すったもんだを繰り広げているわけです。

3話でしたか、酔いつぶれた依子が、怪しい男にホテルの部屋に連れ込まれてしまう事件が起きます。見かけた巧は始めはスルーしようとしたものの、結局は小走りに引き返して乗り込み、卓上のまむしドリンク2本を見て(コメディです(笑))「彼女に何をしようとしたんだー! (`Д´) 」 と殴りかかる。しかしそこは引きこもり、もちろん戦闘能力なんてたかが知れているので、相手にしたたかに殴り返されてしまいます。

酔いから醒めた依子が「なぜ私を助けたんですか」と聞くと、巧は、しょんぼりとうつむきながら小さな声でこう答えるのです。

「映画や小説の主人公は、たいていそうするから、かな」

 

ここね、ハセヒロすっごくかわいくて、いたいけで。これだー!と思いましたね。子どもにとっての、「物語の力」。

社会に出ず、人とかかわらず暮らしてきた巧は、ある意味、子どものままなんですよね。大人になりきれていない。その彼が勇気をもって踏み出したのは、「物語の主人公みたいに振る舞いたかったから」。とってもシンプルで、すてきな行動原理ですよね。子どもみたいに。

「こんなふうに なりたい / なりたくない」。「かっこいい / かっこわるい」。子どもは、物語の中から、そういった感覚を養っていくんだろうなーと思います。

ほかにも、「すごい!」とか「だめだなー」、「情けないな」「悲しい」「かわいそう」「怖い」「不思議」・・・。物語から得た心の動きの積み重ねが、あるときふと何かの行動につながったり、「その子らしさ」を形づくったりするのでしょう。


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(ドラマ、面白いですよ~!)

 

●自分の心と対話する

 

ここで大事なのは、物語が、双方向のコミュニケ―ション“ではない”ことじゃないかなと思ったりします。

家族、友だち、先生・・・言うまでもなく、人とのコミュニケーションは大事です。けれど、コミュニケーションって、大人にとっても時に難しく、しんどいですよね。まして発達途上の子ども同士ならば、お互いに語彙も表現力も未熟だし、機嫌の良い悪いもあるしで、発言や態度にブレがあったり、傷つけたり傷つけられたりすることはしょっちゅうだと思います。

もちろん子どもは意外に頑丈で、未熟なコミュニケーションの中からも学んでいくのでしょうが、物語の優しさは、時に子どもにとって大事な役割を果たす気がします。

本はいつも黙ってそこにある。いつ開いても、同じ言葉を投げかけ、同じ物語を紡いでゆく。繰り返し読めば、繰り返し、自分の心の動きを確認できます。本は変わりません。もし感じ方が変わったならば、それは「自分が変わった」から。

つまり、本を読む、物語を味わうということは、「自分の心との対話」なのだと思います。それは、日々の生活で、さまざまなコミュニケーションの波の中を泳いでいるからこそ、大事になってくるのではないでしょうか。

物語の中で、子どもは自由です。相手の反応を気にすることなく、安心して、好きなように感じ、考えることができる。

就職試験など「コミュニケーション能力」が重視される時代なので、小さい子に対しても「他者とのかかわり」や「集団行動での振る舞い方」などに目が行きがちだけれども、なにしろ、自分の心は自分だけのもの。とても大事なものです。子ども時代には特に、じっくりと自分の心と向き合い、育てていってほしいですよね。

そんな、自分なりの感じ方・考え方がいつしか心にたまっていけば・・・そう、35歳男性の引きこもりニート高等遊民にすら、明らかに自分より強い相手に向かっていく、なけなしの勇気を与えることもあるのでしょう(笑)。

 

●いくつもの物語と現実とを往復して磨かれるもの

 

まっさらな子どもの心は、良い影響だけでなく、悪い影響も受けやすいのではないかと、よく心配されます。本は心の糧になるだけでなく、毒になる場合もあるのではないかと。

学校や地域の図書館で「はだしのゲン」が閉架扱いになった話題も記憶に新しいですね。私も子どもの頃、親の「そんな本を読むのは早すぎるんじゃない?」とか、「あんまり本ばっかり読んで、現実との区別がつかなくなると困るよ!」などのツッコミをかわしながら、読みたい本を入手していたものです。てか、コソコソ読むと、かえって面白いんだよなー(笑)。

これについては、ひどく心に残っている話があります。

村上春樹が、『アンダーグラウンド』というノンフィクション地下鉄サリン事件について書くにあたって、オウム真理教帰依した人々にインタビューをしました。そのとき、彼ら(信者/元信者)に

子どもの頃に熱心に物語を読んだことがない」

という共通点を見つけたというのです。彼らのほとんどは小説に対して興味を持たなかったし、違和感さえ抱いているようだった、と。

いくつもの異なった物語を通過してきた人間には、フィクションと実際の現実とのあいだに引かれている一線を、自然に見つけ出すことができる。
そのうえで、「これは良い物語だ」「これはあまり良くない物語だ」と判断することができる。
しかしオウム真理教に惹かれた人々は、その大事な一線をうまくあぶりだすことができなかったようだ。

アンダーグラウンド (講談社文庫)

アンダーグラウンド (講談社文庫)

 


彼らが、教祖の差し出した世界観・・・一見、神秘的で奇跡的な宗教的ストーリーに吸引され、受け容れたのは、「物語」に対する耐性がなかったからではないかという、いかにも小説家らしい仮説です。もちろん、そこだけに原因を見ることはできないにしても、私には衝撃的な話でした。

子ども時代にさまざまな物語に親しみ、夢中になるのを通じて、人は「良い物語」「悪い物語」の峻別をできる力が身につくということ。

優れた物語の、いわば「ホワイト・マジック」によって、癒されたり、救われたりしたあと、やがて本のページを閉じて、現実に戻ってくる経験が大事だということ。

オウムのような宗教提示するのは、現実世界を生きる助けになるのではなく、むしろ「現実に戻らせない」片道切符の危険な物語であるということ。物語に親しんだ経験のない人には、その危険性を見抜くのが難しいのだろうという仮説。

そういう視点もあったのか、と考えさせられます。「読み終わって、現実に戻ってくるまでが大事な読書経験です」といえば、まるで「家に帰るまでが遠足です」みたいですけどね。

 

●心の奥深くを巡る、清らかな…

 

そういえば、ドラマ「デート」での先述のシーン、「小説や映画ではたいていそうするから」と言ったあとに、巧はボコボコにされた顔を歪めながら「まあ、あまり、こういう結果にはならないけど」と言うのでした・・・。

物語のヒーローみたいにかっこよく振る舞いたい、というのは、まさに「物語の良き効用」ですが、それを実践した結果、「だけど現実はそんなにかっこよくいかないこともある」ってのを身をもって知るのは、もっと大事なことかもしれませんね。物語と現実とをつなぐ、ほろ苦い架け橋は、「じゃあ、かっこよくなるためにはどうしたら?」という、次の一歩へ向かうためのステップになるのだろうと思います。

もちろん、「本をしっかり読んでおけば安心」なんてことはありません。以前、絵本の読み聞かせに関する講演を聞いたとき、長年読み聞かせの活動をされてきた女性は、「子どものころからたくさんの本と触れ合っていたけれど、娘は引きこもっていた時代がありました」と言っていました。でも、何年も経って外に出られたのは、子どもの頃に蓄えた本の力があったのかもしれない、と。

子どもの頃の読み聞かせは、砂漠に垂らす水のようなもの」という、児童文学者の松居友さん *1 の文章を引いておられました。それは、一瞬で吸い込まれて見えなくなってしまう。けれどその水は、心の奥深くを源流として巡り、いつか、清らかな湧き水となって表れることがあります、と。

とりとめもなく長い文章になってしまいました。最後まで読んでくれた方がいたら、ありがとうございます。どうか多くの子どもたちが、物語の力を受け取れますように。

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(撮影 橘ちひろ

*1:福音館書店創業者の長男・・・だと思う

産まれたよ♪

 

さる某日、「ママじゃな」撮影担当、ちひろ氏が第2子を出産しました!

ゴーゴーな感じの時刻に、3,436グラムで、元気な男の子が生まれてきました。

 

とっても痛かったー♪

 

とのことです(笑)。

 

お腹の居心地がとってもよかったんでしょうねー、
予定日より少し遅れての誕生で、
写真を見ると、ほっぺが既にぷっくぷくしてます。


「めちゃめちゃしっかり育ってから出てきたよ♪」感がすごくて(笑)
すっごくかわゆいです(*´д`*)ハァハァ

(よっぽど写真載せようかと思いましたが理性を動員して自重。)


里帰り出産中なので、すぐに会いに行けないのが残念。
ちひろちゃーん、赤ちゃん充できる日を楽しみにしとるけん!!

 

こちらをごらんのみなさんにも、
気にかけてくれた人がいるんじゃないかと思って、ちひろ氏に代わってエミより、とりあえずのご報告でした♪

 

育児サークルにおじゃましてきました!


こんにちは、温泉で顔を洗ってきたエミです。

さる某日、息子が未就園児のころお世話になっていた地域の育児サークルにお邪魔してきました。隔週の活動ではありましたが、1年9か月ほど在籍していて、後半の一年は役員もしていた(クジで当たった。いや、外れたというべきか・・・)ので、古巣といっても過言ではなーい!(先輩風の強風注意報)

もちろん目的は「ママじゃな」のPR活動。前々から「育児サークル的な場所でこそ、ママじゃなを紹介したい!」と思っていたので、現在の代表さんとスケジュール調整を重ね、とっても楽しみにしていました!


◆石投げて当たった人を引っ張ってきたい

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(撮影 橘ちひろ


「ママじゃな」を始めるときから、「いかにも素敵なママたちが並ぶショーケースみたいにはしたくない」とちひろちゃんと話していました。

雑誌やテレビでも、よくありますよね。輝いている女性を特集したり連載したり。それはたいてい、バリバリ働いてるとか、料理や美容などが得意分野とか、オリジナルな子育てをしているとか、そういう、スーパーでスペシャルでマーベラスで、ビビッドまたはナチュラルな・・・とにかく、すばらしい人たちなんです。

でも、私たちがやりたいのはそういうのじゃない。むしろ、すごい美人さんとか、なにか特別な趣味や仕事を持ってるようなママは、普段から誰の目にも明らかなほど輝いているだろうから、わざわざ取材するまでもないと思ってました。


「ママじゃな」を始めたころに私がよく言ってたのは、「誰でもいい。適当に石を投げて当たったママを引っ張ってきてインタビューしたい」。なんか暴言みたいですが(笑)本心でした。

どっちかというと、子どもを産んでからは何となく子ども中心に生活していて、「最近、ママしかやってないかなー」って人にアプローチしてみたかった。

なぜなら、私もそうだからです。そっち寄りにいて、「子どもはもちろんかわいいし大好きだけど、なんとなく、子ども産んでから“自分”がすごく小さくなったみたいな、自分から子育てをとったら、なんにも残らない感じってあるよなー」と、時々思ってました。「他の人はどうなんだろう? こんなこと思ったりしないのかな?」と。

◆ママになっても、かけがえのない「自分の人生」は続いてる

 

時々、ママ友について、「看護師やってました」、「職場結婚でダンナは10才年上」とか「旅行が大好きで独身時代はエジプトにも行ったことが」「EXILE大好き、この週末はコンサート!」などなど、ママ自身の個人情報(笑)を小耳に挟むと、みなぎってました! 

みんなみんなに、ママとしての顔だけじゃなくて、「その人自身の顔」「その人自身の、それまでの人生」があって、それは、まさに千差万別なんだなと。ママ友の世界は広い。これまで、自分の周りにいなかったタイプの人も続々登場! これだったら、歴史オタク大河ドラマオタク(←私のことだ)がひとり紛れ込んでいても不思議じゃない!! そう思うと、楽しくて、肩の力が抜けるようでした。

みんなそれぞれなんだ。ママやってるけど、「ママ」って生き物オンリーになったわけじゃなく、自分の人生は産前も産後もずっと連続してつながってる。

今は子どもが小さくて、動きやすくて汚れてもいい適当な恰好してても、髪の毛振り乱してても、行動範囲狭くても、もしかしたらそのままオバサンになってしまうのかもしれなくても、子ども産む前に20年も30年も人生があってそれぞれにそれなりの経験を積んできて、さらに今は子育てという経験を積んでいる最中なんだ。ママになっても、かけがえのない「自分の人生」は続いてる。続いてく。誰だって!!

そんなことを確信するために「ママじゃな」をやりたかったし、できれば、そういう気持ちをシェアしたかったのです。





実際は、ネットに載せるって結構なハードルなので、誰にでも取材OKしてもらえるわけはなく、やはり、日ごろから表現活動をしているような方が引き受けてくれやすい傾向があります。人によっては、「ママじゃな」は「素敵なママたちのショーケース」に見えていたかもしれません。

でも、そうじゃないんですよ! これはあくまで「結果」であって、私たちはことさら素敵なママを探しまわってるわけじゃない。私の理論でいくと、みんな素敵でみんな面白いんです。そう決まってるんです(断言)。

それに、何かに打ち込んでいる人は確かに魅力的で、お話を聞いていてもすごく刺激的ですが、そんなママたちも、悩んだり、自信をなくしたり、ひらきなおったりしながら歩いているんだな、と、取材してるとよくわかります。特別な人はいない。

一方で、今は子育て以外に特にこれといったものはないかな、と自分では思っている人も、お話を聞いてると、やはりこれまでにいろんな経験をしていて、そこから変わったところ、変わってないところ・・・すべての経験が「今の自分」を作っている。子ども産むくらいの年齢にもなると、どんな人にも「深み」があるものだなあと、つくづく感じます。


◆多様化の時代を生きる子どもたちに

 

取材では、モデルさんのことを多少なりとも知るために、あらかじめアンケートに回答いただいてます。

その中のいくつかの質問を、今回おじゃました古巣の育児サークルの現メンバーにも聞いてみました。座談会というか、テーマトークみたいな感じで。いろーんな答えが出て、面白かったですよー。

子どもを産む前は仕事が忙しかった」という人が多かったです。 子どもがキライでした」という答えも。 「スポーツが大好き」 「お酒が大好き」 「実は家で内職をしています」 「ダンナさんとは付き合う前の6年間ぐらい普通の友だちでした」 「現状の自分時間の満足度は15%」・・・!! エトセトラ、エトセトラ。

1年近くも一緒にサークル活動をしてきても、「ええ、そうだったの?!」ってみんながびっくりする情報もたくさん出てたし(隠してるわけじゃなくても、機会がないから言わないってこと、たくさんありますもんね)、「そんなの考えてみたことなかった・・・」と、みんなして考え込むような場面も。


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ママじゃなを始めてから、「恥ずかしがったってしょーがない!」と思うことの増えたわたくし、この日も、最後に「今日の感想を書いてください」と超あつかましいお願いをしてみました。

女子会みたいで楽しかったです
みんなと面と向かっていろんな話ができて貴重な時間でした
ママになってもそんなに変わってないつもりだったけど、やっぱりずいぶん変わったんだとつくづく思いました
自分の話を聞いてもらえたことがうれしかった
質問の答えを考えてる間は、少し子どもから離れている自分に気づきました

など! いやー、その場でネガティブな感想なんて書けませんもんね。みなさんの思いやりに感謝。でも、ちょっとは本心も混じってます・・・よね?!(楽観的)

もともと自分のことを話すのは得意ではないので絞り出すのが大変でした
という感想も。ごめんなさいー。そういう方もいますよね。正直な感想ありがとうございます。

「ママじゃな」を始めた経緯について等、お話させてもらったことに触れて、

「いろいろな人を知れば知るほど、みんなそれぞれなんだから、自分もこれでいいんだ、と思って楽になる」
というお話に とっても共感しました。真理だと思います。多様化の時代を生きる子どもたちに伝えていきたいことですね


と書いてくださった方も。本当にうれしかった! 


そうなんです、子育てしてると、よく「子ども自己肯定感を育てることが大事」なんて言葉を聞きます。私、子どもを産んでから「自己肯定感ってなんだろう?」となんとなーく考えてて、今では「なるほど!だから大事なのね!」ってすごく納得してるんですが(詳しくは割愛、また別の機会に・・・)、

 

子どもの自己肯定感を育てるためには、まず、親自身が自己肯定感を持っていることが大事なんじゃないかな

と、最近ますます思ってます。子どもって、親の態度をよーく見て、感じ取ってるものですもんね。


ところで「自己肯定感」って、「自尊心」とは違うんですかね? 昔は自己肯定感って言葉、あまり聞かなかったですよね? 「自己責任」もだけど。余談ですが。


友だちが以前、「子どもが幼稚園ぐらいの年になると、けっこうみんな、イロイロやり始めるもんよ(趣味とか仕事とか)」と言ってました。幼稚園児の親になって周囲を見渡すと、ホントそうだなと思います。やっぱり、引きこもりがちだったり、ママ生活に戸惑ったりするのは、初めての子育てのとき、子ども(下の子)が赤ちゃんのときが多いですよね。

そういう時期のママたちにも近しい「ママじゃな」でいたいと思います。みんなそれぞれ違うんだけど、自分なりに頑張ってるのは同じなんだよな、と思えるような・・・私と、あそこに載ってる人と、きっとそんなに変わりないんだよな、と思えるような・・・。

市内各地の育児サークルさん、どうぞ呼んでください(笑)。(あ、モデルでも座談会でも、お問い合わせは、mamajanai.watashi@gmail.comまで~)
古巣の現メンバーのみなさま、お世話になりました!!

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(文と当日の写真、イノウエエミ)

祝・ 「ママじゃな」 第一部完結 ランチ会!

 

こんにちは。新春も『マッサン』を見てるエミです。毎朝見てると忘れそうになりますが、玉山鉄二って超絶イケメンですね。


さて、さる某月某日、これまでポートレートのモデルさんをつとめてくださった方々をお誘いして、某所にてランチ会を行いましたー。

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こらこら、スマホをいじりなさんな。お行儀が悪いですよ ←あたくし


「ママじゃな」はとりあえず、第一部・完と相成りました。というのは、撮影担当ちひろ氏が第2子出産で産休(そう呼んでます笑)に入るんです。ぜひ、区切り目に、モデルさんたちにお会いして、感謝を捧げたいなと思いまして。その割に、割り勘っていうか各自で自腹のランチ会でごめんなさいです・・・。

平日お昼という時間帯のため、お仕事の方はご参加が難しいし、なんせインフルエンザが猛威をふるう時期で、当日に「子どもがまさかの高熱です!」という方も数人・・・。ええ、うちの子もまさにその状態だったんですけどね(夫が子どもを見ててくれたので何とか参加できました)。

なので予定よりはこぢんまりとした会になり、幹事のあたくしも朝から子どもを病院に連れて行ったりしてアワアワした気分のまま参加しちゃってたんですが、来てくれた方々、ホントにありがとうございました。


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↑スープかなんかを店員さんと受け渡ししてる人、たなかまさん。 

 ●(vol.1と2は企画者自身のポートレートのため)最初に取材させてもらったモデルさんです。私とちひろ氏、共通の友なので、いの一番に白羽の矢を立てられてしまったお方です。まだ、海のものとも山のものとも知れぬものだった「ママじゃな」を、大きな懐でどーんと受け止めてくれてありがとう。いま見ると、ことさら未熟なインタビューで悔やむ気持ちもあります。



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左、宗像から出てきてくれたアキちゃん。メイクが綺麗な顔立ちによく映えてて、取材の時とはまた違った雰囲気。

右、粕屋町ファイナンシャルプランナー麗子さん。事前にいただいた「仕事の都合で遅れるけど行ってもいいですか、私、食べるの早いんで!」ってメールに噴きました(笑)。忙しい合間を縫って来てくれてありがとう。 

  

 ●思わず前後編になるほど中身の濃い取材をさせてもらってありがとう。「自分」をすごくしっかり持った暮らしぶりや、言葉の数々。他のモデルさんからも、アキちゃんを直接知らないで見てくれた方々からも、「すごく面白かった」「印象的だった」と評判だった記事です。

●広い人脈を持つ麗子さんなので、ものっすごくたくさんの人が見てくださり、びっくり・ドキドキでした。麗子さんを知るみなさんにすごく好評でうれしかった! 面白い話していただいたおかげです。麗子さんの豊かな表情&仕草もよく撮れていると思います。



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右、綾子さん。愛猫ユキちゃんが亡くなってしまって・・・まだまだ哀しみの中にいるだろうに、来てくれてありがとう。

左、あやちゃん。今日も若くてかわいいです。彼女の記事を見て「惚れちまうでねーか!」と言ってたたなかまさんも、実物に会えて満足していただけたようで。 

●「福岡乙女カメラ部」の部長さん(しかも初対面)を撮る緊張たるや・・・! 部員のみなさん始め、お友だちの方々にもたくさん見ていただきました。あらためて、ちひろちゃん頑張りましたね。おかげで、「ママじゃな」と綾子さんのご縁はこれからも続きそうです! よろしくお願いします!!

 

●こちらも大反響だった、彩ちゃんの記事。若いママというだけでない、中身のインパクトがすごいですよね。公開してすぐ、彩ちゃんのお義母さんが寄せてくれた感想を聞いて、涙がちょちょぎれたあたくしです。


あと、自分たちも一応、紹介しときますね。 

  

自分たちで自分たちの記事を作ってたころは、9か月ほどでこんなに色んな方に取材できるとは、想像できなかったなあ・・・!


今回お会いできなかったモデルさんたちにも、あらためてお礼を言いたいです。本当にありがとうございます。またの機会に、ランチでもお誘いしてよかですか? 

そしてこれまで、記事を見てくれた方々も、どうもありがとうございます! ちひろちゃんもおつかれさま・・・って、これから出産がんばらないかんとよね(笑)。「ママな私」がんばー!! 無事の出産祈ってるよ。かわいい赤ちゃんに会えるのが楽しみです。

 

みなさま、今後とも「ママじゃな」をどうぞよろしくお願いいたします。

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↑お店の人に撮ってもらいました。他の写真は、ちひろちゃん撮影です。


(おわり。)

番外編: ふなっしーの自由と孤独


 新年おめでとうございます、箱根駅伝を走りたかったエミです。今年もよろしくお願いいたします。


◆私が梨好きになるまで


少し前になりますが、NHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」 という番組で、ふなっしー阿川佐和子の回を見ました。ジャンルの違う達人が、2人で互いにインタビューし合うという番組です。

ふなっしーに興味を持ったのはブレイクしてしばらく経ってからです。「何この梨、会話力、高ッ!」と。ユーモアがあるっていうのか、ウィットに富むっていうのか・・・。とにかく、やたらめったらいろんな番組やイベントに出まくって、どんなにいじられても、ツッコまれても、ビクともしない。それどころか、いちいち「そうくるか!」ってな、面白い答えを返すもんだから、ついつい、画面に目がいくようになっちゃった。

さらに決定的だったのは、彼が「世界の果てまでイッテQ!」でイタリアの「石鹸箱祭り」に参加する姿です。ボロっちい木箱に四輪のタイヤをつけて、けっこうな傾斜の坂道を降りていくタイムを競うレース。ほぼ直角の曲がり角を始め、コースは湾曲し、途中には、水や火やジャンプ台などの障害もあります。

生身の人間でもたいがい怖いってのに、あの梨ときたら、ハンドルがほとんど見えない、身動きもとれない状態でチャレンジし、見事に完走したのです! なんという度胸。なんと勇敢な梨! あれは絶対やらせじゃないと思う!!



◆目立ちたいんじゃなく、喜んでもらいたいなっしー

さて、そのインタビュー番組。


―――好きな女の子のタイプは?

洋梨。くびれ具合がたまんないなしな! いってみれば外タレ、レディーガガ的なっし!

―――ふなっしーは、オナラしないの?

あんまりしないけど、したときは地獄なっし。軽い拷問器具みたいになってるなっし。

など、随所で普段どおり軽妙に飛ばしながらも、真摯に回答していくふなっしーであります。

―――全国津々浦々、多士済々のゆるキャラ界に出ていくにあたって、何を武器にしてたの?

という質問に対しては、

武器とかいうより、郷土愛と、人を喜ばせたい気持ち。目立ちたいとかではなく、何をしたら目の前の人が笑ってくれるかしか考えてなかった。やっぱり、コミュニケーションをとると、みんな喜んでくれるなしな。

と答えます。芸人さんを始め、芸能人って「天下とりたい」みたいな ヤンキー思考 向上心 を掲げる人も多いですが、ふなっしーにはそういう傾向は皆無のようです。ちなみに、これまで人々が喜んでくれたこととして、

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などを挙げるふなっしー。「みんなお尻が大好きみたいなっしー」とのこと。フフフわかる(笑)



これからの展望を問われると、

こんなふうにテレビ局が来てくれるのは長くないと思うなっしー。
だからまあ、ペースは落ちていくと思うけど、やれる範囲でやっていきたいと思ってるなしな。その辺の、幼稚園とか小学校とかに気軽に行ったりして・・・


ふなっしーには、迷いはないそうです。「喜ばれるうちはやりたい」という気持ちが強いんだそうです。


 

◆少々梨持ちでも、それが一番幸せかというと違うなしな



徐々に、これまで明らかにされていなかった、ふなっしーの信条が明らかになっていきます。

―――ふなっしーの本業は?

と聞く阿川さん。この人、「梨の皮をむいた中には何人いるの?」とか普通のテンションで尋ねます。さすが、ジャイアント馬場から大島優子まで、インタビュー千本斬りをしてきた女。

“中には何人が?問題”については 「何を怖い話してるなっしー。オカルト的な話なっしー」 と、かわすふなっしーでしたが、本業は?と聞かれると、「いきなり内角ストレートをガーンと投げ込んでくるなしな」 とワンクッション置いて、

基本的に、何をやっても生きていける自信はあるなっしー。

と言う。梨の妖精やめてスイカの叩き売り妖精でもいい。「なんでそんな自信があるの?」と重ねて阿川さん。すると、

大前提として、昔からお金がなくても生きていける

なんと、ふなっしー(の前世?)、5万円くらいで自分でDIYした小屋に3-4年住んでたこともあるそうです。貧乏は全く苦にならないタイプだ、と。

―――いま、貧乏なの?

ああ、今ね、少々梨持ちになってるけど

梨持ちって(笑)。

だから幸せかというと微妙な話なしな。

小金持ちならぬ小梨持ち?になれたのは幸せだけど、 「それが一番の幸せかというと多分ちがう」 と、ふなっしー。ここはもちろんツッコミどころで、阿川さん、尋ねます。

―――じゃ、ふなっしーにとって、一番の幸せは?

やっぱねー、死ぬまでに、どれだけ良い思い出をつくれるか。
そのために、お金が必要なら死ぬほど仕事すればいいし、学問が必要なら死ぬほど勉強すればいい。必要ないなら、遊んでればいいと思うなっしー


男! ふなっしー、男前です!


さらに、ふなっしー、ひょうひょうと 「嫌われても平常心」 と言い放ちます。 「最初、けっこう嫌われてたし、嫌われるところは多々あると思うから。騒がしいとか気持ち悪いとか・・・(そんなふうに言われるのは)しょうがないなしな」

メンタル強っ!



自由だけど、常に孤独感はあるなしよ。



そして番組の終盤、今度はインタビュアー役として、阿川さんの話を聞いていたふなっしーが言います。ヤフートピックスとしても報道されてたフレーズです。

自由と孤独は表裏一体な感じがするなしな。
1人でやってて、自由だけど、孤独感はあるなしよ、常に


ちなみにふなっしー、どこの事務所にも所属してないそうです。電話を受けるのも、スケジュール管理も、グッズの監修、ギャラの交渉まで全て自分でやっているとのこと。

「それ、大変じゃない?! どっか入んなさいよ、事務所。マネージャーつけるとか」という阿川さんに、 「うーん、でも、やってみたらできちゃったから」 と、ふなっしー。テレビやイベントの露出だけでも相当多忙だろうに、寝るヒマあるのか?! てか、能力高いな! できる男!!

考えてみれば、ふなっしーって、はぐれ者っていうか、はぐれ梨ですよね。

成人男性(成人男梨?)だろうに、会社にも、どんな組織にも属さず、梨としての人生(梨生?)を送ってるわけです。淋しくないのかな。不安じゃないのかな。友だちとかいるのかな? 最近、弟は出てきてるみたいだけど・・・。


ふと思い出したのが、絵本『クウネルがゆく』。マリカおばさんが、ちびクウネル君にかけた言葉。

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友だち
すこしでもだいじょうぶ
本当に好きなことには
だれもがひとりで
むかっていくんだよ

 

なんか日本の学校って(日本に限った話なのかわかんないけど)、過剰に「友だちが大事」「みんな仲良く」って雰囲気があった気がして、それって転じれば「友だちに合わせないと」とか、「友だちがいなかったらどん底」になりかねないから、私、淋しい子どもがいたら、この言葉をかけたいなって、前から思ってるんです。

大人になれば、あるていど個人が尊重されるというか、自由度が増す気はするんですけどね。

それでも、やっぱり、はぐれ梨・・・もとい、はぐれ狼に徹するのは勇気のいることで、古今東西、新しいこと・人と違うことを成し遂げる人って、「孤独への耐久度」が高い人たちなんだろうと思います。逆にいうと、周りの顔色なんか気にしてちゃ、やりたいことなんてできないんでしょう。ふなっしーも、きっと、そう。

「孤独感が自分を強くしている気がする」 と言ったあとで、 「そう思って、自分に酔ってるなしなー」 と、ふなっしー。こんなふうに自分を客観視できるから、生き馬の目を抜く芸能界で、そのへんの一発屋芸人よりずいぶん長く、やっていけてるんだろうなーとも思うのです。



◆「自由も、つながりも」という真理



自由と孤独を愛する彼が、「目の前の人々を喜ばせるために」「人々とコミュニケーションをとる活動を」「迷いなく、やりつづけたいと思っている」というのは、ちょっと不思議な気がします。なんか矛盾しているような…

でも、思うに、それが真理なのかもしれません。

孤独を引き受けてでも自由でいたい、と願うのと同時に、誰かを喜ばせたい、つながりを持ちたい、という思いに突き動かされるのは。

人間という生き物の、それが普遍性なのかも。・・・・・・って、あいつは梨ですが(笑)。


メディアに露出する「商品」としては、そろそろ消費期限を迎えるかもしれないふなっしーですが、私は、こういう梨がいたことを長く記憶に留めているだろうと思うのであります。梨汁ブシャー。

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(おわり。)

 

クウネルがゆく (クウネルの本)

クウネルがゆく (クウネルの本)