(とっぷりと日も暮れました。あたたかな光に包まれながら座談会はまだまだ続きます。ちなみに前編はこちら→☆)
いちおご紹介(再)
- エミ: 年少男児の母。「ママじゃな」インタビュー担当。(個人ポートレートはこちら→☆)
- ちひろ: 年少女児の母。「ママじゃな」撮影担当 (ポートレート→☆)
- しほこ: 小1女児、年中男児の母。幼稚園の保護者会、会長経験者。新進気鋭の画家。本人いわく「売込み中です!」 (ポートレート→☆)
- たなかま: 1才女児の母。この春から仕事に復帰。「有休が炎天下のカキ氷のように無くなっていく…」 (ポートレート→☆)
私たち、子どもが影も形もないころからの友だちです!
◆「勇気を出して、幼稚園で“ママじゃな”のチラシ配ったよ!」
しほこ 「前にもちょっと、話したことあったよね。“自分は良いと思ってしたことでも、そう思わない人がいるかもしれないよ”っていう」
エミ 「あー! ぜひぜひ聞きたい。その話を」
たなかま「なになに?」
しほこ 「ちひろちゃんがね、“ママじゃな”のチラシを幼稚園でたくさん配ったらしくて」
ちひろ 「そう。ちょっと勇気を出してね、やってみたんだー」
しほこ 「昔、私が幼稚園で自分の名刺を配ってた、って話をしたことがあったんだけど。それ思い出したのがきっかけで、ちひろちゃんもやってみた、って」
たなかま「何の名刺?」
しほこ 「そのときは、ただ名前だけね。ま、顔知ってもらいたいな、って思って。絵を描いたときに見せる人に配ろうと思ったんだけど、実際は幼稚園のママさんたちにね」
たなかま「ふんふん」
しほこ 「いろいろ、人目についたりして、良くなかったのかなあ、なんて思うことも・・・」
エミ 「うーん、何事に対しても、とらえ方って、本当に人それぞれだもんね」
たなかま「おまえは諸葛孔明か、っぐらいに斜め上の解釈する人がいないとも限らない。あ、今なら軍師官兵衛か、って言わなきゃいけないのか」
エミ 「あの大河での官兵衛の軍師っぷりには、まったく納得いってないからね私・・・あ、ごめん、この話、長くなるからいいわ(笑)」
たなかま「今、目が怖かった(笑) その目が見たくて言ったんだけど(笑)」
◆
しほこ 「で、ちひろちゃん的には、“ママじゃな”のチラシに良い反応くれたママさんが多かったんだよね」
ちひろ 「そうそうそうそう! うれしかった」
エミ 「自分がやってることを、カミングアウトっていうの? オープンにするのっていいよね、って話になったんだけど」
しほこ 「そう、でも、行動することって目立つし、とらえ方は人によっていろいろだし、いいことばっかりじゃないよね・・・って話にもなったんだよね」
たなかま「ま、確かにね。チヒロさんがやったことも、もうちょっと、ママ友仲間が、こう、“あったまった”あとにやったとしたら、別の反応もあったかもね」
エミ 「あ、逆にね。うわー、ほんとだね! つまり、今はまだ入園して間もないから、好意的な反応しか見えないのかも」
たなかま「そう、まだそこまで、みんなそれぞれ本音を出してないっていう」
ちひろ 「誰が配ったのか、良く分かってない人もいるだろうしね」
(ユラユラとした光に包まれる店内、照明器具が素敵。)
◆「自分の行動も、誰かにとっては無意識の暴力かも」
エミ 「“ママじゃな”にしても、自分たちは良いと思ってやってるし、人を傷つけたりしたくないんだけど」
しほこ 「傷つけるような要素もないしね」
エミ 「うん、そう思ってもらえるとホントうれしいんだけど、でも“無意識の暴力”ってあるよね、とも思ってて」
たなかま「あるよね」
エミ 「いろんな友だちに、ブログを見てねーって言いよるんやけど。見てくれた友だちに『凹んだ』って言われたことあって。『載ってるみんながステキすぎて、自分と比べちゃって凹んだ』って。別の子にも、『(取材のお願いに対して)他のモデルさんたちみんな素敵だから、自分には荷が重い気がする』って反応があったり」
たなかま「そういう人がOKしてくれて、結果、いい感じの記事になったら、それが一番望ましいんだけどね」
エミ「ほんと! きっと誰でも、素敵な記事になるんだけどね。・・・でも、いるんだよ、このブログ見て、凹む人も。特に、自分が調子悪いときとか、苦しい時期だったりすると、なおさら、人の姿見てつらくなったりね。そういう人にとっては、“ママじゃな”だって暴力なんだよね」
たなかま「人のことは素敵に見えるんだよね。外から見てるから」
エミ 「うん。外から見ると素敵に見える人にだって、ほんとはいろいろあるんだろうけどね・・・。もちろん、ブログなんて、無理に見る必要ない、見たい人だけ見てくれればいいんだよ。でも、そういう感じ方する人もいるんだな、って認識しとくのは大事かなーと思う」
(・・・、とエミ)
◆火災のお見舞金を募ろうと。
この日、予約を入れていた『リングラッチェ』、なんと前日に、天井の配管からの漏電で出火してしまったのです。けが人などが出なかったのは本当に不幸中の幸いでしたが、当分、営業はお休みに・・・。9枚飾られていたしほちゃんのテンペラ画は、移動可能な3枚だけ、系列店の『ラパンドール』にお引っ越ししてきました。座談会も、急きょ、こちらにて開催。大変なときなのに、予約を移動してもらい、写真もたくさん撮らせてもらって、オーナーさん(彼のお子さんは、しほちゃんの子どもたちと同じ幼稚園に通っているのです!)には楽しい話もたくさんしてもらいました。ありがとうございます。今春オープンした『ラパンドール』も本当にステキなお店です!!
しほこ 「今日は何してたかっていうと、親しい友だちと、お店に火災のお見舞金を有志で渡したいね、って話になって。で、誰が募るんだろう? ってなったら、『あ、私?』みたいな」
エミ 「やっぱりそうなるよね(笑)」
しほこ 「うん、それで、幼稚園のママたち50人くらいにメール送ったんだけど、まあ、中にはいろんな反応があってね・・・」
皆 「うーん、そうなのか・・・」
しほこ 「ま、いろんな反応があるのも、やる前から、わかってるんだけどね、もう。でも、やるかやらないか、っていったら、もう、昨日現場を見てきたから、やるしかないよね、って思って」
ちひろ 「そうだよね、見たんだよね」
エミ 「火災だもんね・・・」
しほこ 「うん、けっこうな状態でした。私の絵も焼け出されてたしね」
エミ 「悲しい・・・」
しほこ 「でも、絵は残ってたほう。もっとダメになってたものもたくさん・・・あれを戻すのは本当に大変。そりゃ、お店にまかせるしかないんだけど、保険もあるけど、でもやっぱり・・・いくらあってもいいだろうし・・・」
たなかま「呼びかけるにしても、『こういう系列のお店があるから使いましょう』ぐらいのほうが、無難っちゃ無難なんだろうけどねぇ」
しほこ 「うん、そう考える人はそれでいいし、他に考えがある人はスルーすればいいし、それもメールには書いたんだけどね。この店のご一家との関係もそれぞれだから。子どもが同じ幼稚園とはいえ、ほとんど知らないからそんなには出せない、って人もいるだろうし、営業再開したら食べに行くことで気持ちを表す、って人も・・・」
エミ 「逆に、すごく仲が良いから、自分で直接します、って人もいるかもしれんしね」
しほこ 「最初は私も個人的にしようかな、って思って、ネットでちょっと相場を見てみたら、五千円が最低って書いてあって。五千円かー。そう思う人が何人いるかな、って」
たなかま「でも、『五千円なんて無理だから』って、やらなかったら、ゼロ円だもんね、ゼロが何人集まっても。逆に、ひとり500円でも、10人集めれば五千円になるから、ひとり分の寄付にはなる。“みんなでゼロ円”よりは、ずっといい」
しほこ 「そうそう。自分ひとりで、千円だけ渡す、っていうのは気が引けるけど、みんなで集めたお金の中に入るなら、って人もいるかもしれないから、それは私が集めてまとめて渡しますよ、って」
◆「これからの寄付の相場」の話
しほこ 「ちなみに私、しんちゃんに言ってみたら、即断で『寄付しよう』って言ってくれて。そうかー、と。うれしくて。」
エミ 「うれしいね。本当にうれしい。わかる!」
しほこ 「私ひとりの判断で、ポン、とは出せないので」
エミ 「震災の時に糸井重里が書いてたんだけどね、これからの寄付とか義援金は、自分をね、『3日間ぐらい雇えるお金』を、相場にしたらどうか、って書いてて。百円でも五百円でもゼロよりはいいけど、でも、本当に傷ついて、苦境にある人を前にしたら、3日分くらいは、その人のために働こうじゃないか、って。そういう意味だと思うんだけど。
そりゃ、すごく遠い関わりの人のためにはできなくても、仲良かったり、震災みたいに未曽有の災害だったりしたら・・・確かに、3日分くらいはできるよなー、って。
で、それは人によってバラバラやん。月収30万の人にとっては1万円。お小遣いが月1万の主婦なら、千円ぐらいかもしれない」
たなかま「3日分じゃなくても、その考え方がわかりやすいよね。『自分はこの人のために何日分働けるかな?』って、自分の労働に換算するっていう考え方」
エミ 「そうそう、何日分なら出せるかな?ってね。だから、みなみくん(しほちゃん夫)が出すよ、と言った額は、家族がいて子どもがいて奥さん専業主婦で・・・って家計にとっては、けっこう・・・」
たなかま「うん、心を感じる金額だよね」
(ここにきてまだまだ出てくるお料理!!わけあってノンアルコールな可哀そうな私(ちひろ)に特別?骨付き肉が!わー♡♡なぐさめられる・・・。)
◆行動するって、ハイリスク・ハイリターン
しほこ 「思うのは、そういうメール送ったら、いろんな反応それぞれに、“その人”が見えていいな、って部分もあるよね。ちょっとゲス的ではありますが」
エミ 「わかるー! 同じくゲス人としてわかります!!」
ちひろ&たなかま「笑笑笑」
しほこ 「わたし的には、5人も賛同してくれれば御の字だな、って思ったんだけど」
エミ 「え、50人メールしたんでしょ? そんな少ないことないやろ」
たなかま「まず、50人にメールできるとこがすごいよー」
(・・・と、たなかま)
エミ 「賛同してくれたのが5人どころじゃなく沢山いたのは、もちろんお店を思って、ってのもあるけど、しほちゃんの人徳もあるよ、きっと」
しほこ 「まあ、一年間(保護者会の仕事)やってきたから、悪いようには使わないだろう、コンビニに置いてある募金箱よりは信用できるかな、ぐらいのことはあったかも」
エミ 「その信頼の裏付けに、これまでのいろんな行動があったってことだよね。いろいろ大変なこともあっただろうけど」
しほこ 「いろんな反応あるのはわかってるからさ。足に力を入れて踏ん張る、って準備ができてるからね、もう。ドス! 来たまえ!みたいな(笑)」
(ドス!きたまえ!・・・としほこ。)
エミ 「すごい!(笑) そうやって行動することによって、いろいろ言う人もいるけど、でも、いろいろ良い反応くれたり、信頼してくれるようになる人がいるのも事実よね」
しほこ 「そうだねー。それですごく感謝してるとこもある」
エミ 「だから、行動するって、ハイリスク・ハイリターンなんだよね! まとめると」
しほこ 「うん!」
エミ 「何もしなかったらさー、角は立たないやん。出る杭も打たれない。最初から出てなかったら」
ちひろ 「そうそうそう」
エミ 「だから、意見を言わなかったり、人が行動するのを待ってたり・・・。そこで人より先に行動すると、気に食わないって人もいるし、気に食わないまではなくても、違和感を感じる人とか、時に傷つく人とか・・・」
たなかま「違和感があるなら、違和感があります、で、そのこと自体は悪いことじゃないんだけどね。そこが結構まぜこぜになる傾向にある」
エミ 「ほんと、そうだね。誰かの行動に、必ずしも賛同する必要はないしね。みんな考え方はそれぞれだもん。ただ、賛同できないから・自分と違うからって、即、批判したり排除しようとしたりするのはどうかな、とは思う」
エミ 「しほちゃんもそうだと思うんだけど、何か行動して、1回でも、違和感を表明されたり、イヤな思いすると、『もう動くのやめよう』って思ったりするやん。失敗することもあるよね。そんなときは、もちろん反省するけど、それ以前に、超落ち込むよね。
でも、自分なりに行動し続けることで、最初は違和感を感じてた人が変わったりすることもあると思うのね。『この人、ブレないな』とか、『自分の流儀とは違うけど、まあ、この人はこの人で、一生懸命だから、これもありかな』みたいに思ってくれたり。だから、行動し続けることはやっぱり大事だと思うし、まずは、一番勇気のいる“一歩目”を出すことって、大事なのかなーと思う」
(そんないつまでも飲み続ける私達のデザートは・・・チーズでした♡何よりありがたい(笑)!)
★おわり。
(志保子ちゃんのテンペラ画、これは「silo]の絵。サイロって海外の穀物を保管する建物のこと。草の香りの風が吹いています!)
(上手い具合に棚に収まりました)
☆ラパンドール☆ (パン販売・ランチ・ディナー等)
TEL: 092-753-9754
住所: 福岡市中央区警固2丁目2-11
営業時間: 8:00~23:00
定休日: 日曜
駐車場: あり(1台)
☆すぐ近くにコインパーキングはありましたよ!
宴会最大収容人数: 着席25名
☆オーナーさんによるとパンの販売スペースも使って立食パーティーなんかもできますよ、とのこと。楽しそう!
☆まだ出来たてのお店、朝食サービス~晩酌・夕食・飲みまで色々なプランを考案中だそうです。
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ちなみに前編はこちら→☆